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2017-01-14

「親のことを書いてまとめる」という自分史もある。

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現在、自分史に興味を持つ方は、自分自身についてより「親のことを書いておきたい」と学ぶ方も増えてきています。

昨日1月13日(金)は、「これから始める自分史入門」講座におふたりの参加者をお迎えしました。自分史に興味を持ったきっかけはどちらも、「親の思い出を書いて残したい」からでした。

思い出の写真を持って参加する「これから始める自分史講座」 2017.1.13 東京都新宿区

親のことを書きたいから「自分史」を始める

亡くなった親のことを、覚えている間に書き留めたい。

「ねえ、覚えてる?」「おじいちゃん、おばあちゃんはね、こんな人だったんだよ」「あの時私はこう思っていたの」と、兄弟・子ども・孫、親しい人に伝えたい。

そんな思いから、「文章を書きたい。まとめたい」という気持ちになったそうです。

まだ親が元気だからこそ、今のうちに話を聞いて残したい、という場合もあります。

文章にして残した記憶は、薄れることなく残ります。また、かたちにして渡したり読んでもらったりすることで、「忘れていたけど、そういうこともあったねえ」と、ほかの家族や知人と思い出を共有することもできます。

自分のことより「親」のことの方が意外と書きやすい

自分の半生をふりかえって書くとなると、思い出すことが多すぎたり、書きたくないこともあったりして、なかなかまとめにくいものです。

でも、親のことであれば、もう少し客観的な視点から、書きつづることができそうです。

「親が元気なうちに」話を聞いて残したおきたいということもあるし、「自分が覚えているうちに、覚えていることを」書きたいという場合もあるでしょう。

「自分史」は認知症や介護でも活躍する

また最近では、認知症対策や介護のツールとして、自分史が注目されています。

認知症により最近の記憶があやふやになっても、結構昔のことは覚えているものです。認知症の方に古い写真を見せると、笑顔になって、いろいろ話してくれたりします。

また、病院や施設などで、介護する人が相手のことをよく知らない場合、写真やこれまでの経歴をまとめた自分史の本やアルバムがあれば、それを見ることで相手をよく理解できる、というふうに使われたりもしているそうです。

私も最近、年取った父に意識して写真を見せたりしていますが、よく覚えていたり、思い出して懐かしんだりと、いい影響があるのを感じています。忘れてしまう前に言葉や言動を、書き留めたいとも思っています。

たくさん書かなくても、素敵な冊子や本ができる

では、文章をどれくらい書けばいいのか? 写真はたくさん必要なのか? どんなふうにまとめたらいいのか?

慣れないとどこから手をつけたらいいのかわからないかもしれません。でも、作業を小分けにして順々にやっていけば、文章量はそんなに多くなくても素敵な冊子や本にまとめることができます。

入門講座では、そのヒントがつかめるところまで体験していただけます。

受講後には、「よし、私はこんな自分史を作りたい!」というイメージができるようになっていることを目指しています。

あなたサイズの「自分史」を、楽しみながら

自分史というと、「シニアで引退した、社会的地位の高い男性が書くもの」というイメージがやはり強いと思いますが、私は、女性にも若い人にも広く知ってもらい、取り組んでほしいと思っています。

そのため、1回で完結する初心者用「自分史入門講座」(120分)を東京・東新宿で、平日の午前と夜、両方で開催しています。現在、3月までの開催が決まっています。

最大5人の少人数制なので、参加者にもいろいろお話しいただき、知りたいことを直接聞いていただくことができる、こじんまりした講座です。お申し込みをお待ちしています。

 

【こちらもあわせてご覧ください】
「これから始める自分史入門」講座に、ご参加ありがとうございました。
思い出の写真1枚から書き始めれば、「文章苦手」さんも楽々スタート。
50年前に、60歳をきっかけに祖父が作った家族本は宝物。(自分史)

 


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このブログを書いている人
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宮野真有(みやの・まゆ)

東京都練馬区在住。フリーランスのフォトライター。

「楽しんで」「長く続けられる」「自分らしさが発揮できる」文章を大切に、教える・聞く・書くなどの文章関連のサービスを個人向けに行っています。

またブログでは、「植物」×「写真」×「文章」の3つをキーワードに、ベランダガーデニングや公園散歩の楽しみを発信しています。

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