バラの豆知識006:うどんこ病の応急処置には酢水。
バラにつきものの悩み、うどんこ病。
ちょうど5月頃の今がシーズンですが、我が家では、出始めたのに気づいたらすぐ、簡単な方法で応急処置をしています。
用意するのは食酢と水とスプレー(噴霧器)。
意外や、まだかかり始めの状態であれば、これでスッキリ治ることもありますよ。
【こちらも合わせてご覧ください】
・バラの豆知識008:うどんこ病を本気で予防・治療するなら薬剤散布。
・バラの豆知識009:広範囲のうどんこ病は、薬剤と酢水のWで。
うどんこ病の症状
つぼみや若い葉など、柔らかくて今まさに成長中のところが、粉を吹いたようになります。
初期症状として、粉を吹く前に、葉や茎が変にうねったり曲がったりもします。
放置してひどくなると、まわりに粉が落ちるほどになります。
うどんこ病で困ること
見栄えが悪くなります。
また、これから伸びる生長点がむしばまれるので、大きく元気に育たなくなります。
ただし、うどんこ病で株が枯れるということは、私は経験ありません。
バラの本体が十分健康で、元気に育っていれば、うどんこ病なんてちょっとした皮膚病みたいなもの。一番うどんこ病の威勢がいい季節を乗り切れば、ひと安心できます。
どうすればいい?
うどんこ病の症状が出ているところを、酢水でスプレーしながら洗い流します。
すると、白い粉が落ち、病気も止まって、それ以上悪くならなくなります。
酢水で洗ったあとは、茶色い変色や葉や茎のゆがみが残りますが、傷んでいるのは表面だけ。花も咲くし、新たに上にきれいな葉が出てきます。
数日観察して、白い粉がまだ増えるようなら、また酢水で洗います。こうやって1〜2回洗うだけで、広がりは止まります。
酢水のレシピ
水500cc+食酢30cc。
酢水はにごったりしない限り、1週間から10日間ほど使えます。光の当たらない涼しいところにおく方が、長持ちします。
お役立ちアイテム
私は、ペットボトルに取り付けるタイプのスプレーを使っています。酢水にはなかなか便利です。
Amazonでは悪いレビューがついていますが、私はとても満足して使っています。ホームセンターや東急ハンズなど、どこのお店にもあるヒット商品で、壊れたらまた同じものを買おうと思っています。お値段もお手ごろですしね。
以上の内容は、「病虫害に強い」品種の場合なので、あまり強くない品種では、この方法だけではうどんこ病の勢いが止まらないかもしれません。
また、酢水をシュッシュッと吹きつけるだけでは不十分です。酢水を吹きつけながら、指先でこすって白い粉を必ず洗い落とすようにしています。なので、バラが大きい場合や、多量にある場合は、あまりいい方法ではないかもしれません。
コツは、少しでも早く見つけて対処すること。早いほど効果的です。
白い粉を吹く前、葉が波打ちはじめたころにこれをやっておくと、もうその後、粉は出ません。
ちなみに酢水には、うどんこ病の予防の効果はないようです。
ただし、若い葉にときどきスプレーすると、やわらかい葉がしっかりと引き締まって、固く丈夫な葉に育つという効果はあります。私はときどき、シュッシュしています。
毎日酢水をかけすぎて、葉がダメになったという話も聞いたことがあるので、ご注意を。過ぎたるは及ばざるがごとしです。
毎日ちゃんと見て、何かあったら早めに手を打つ。病虫害も水切れも、これにまさる対処はありません。
【2016.5.15追記】
酢水はあくまで、応急処置と考えてください。
うどんこ病の予防や治療には、薬の散布がより確実です。
ホームセンターなどで売っている、「うどんこ病に効く」と書いてある、スプレータイプの薬剤をかってきて、全体にシュッシュッと吹いてください。
規定の量は必ず守ってください。かけすぎると植物が薬害を起こします。
【こちらも合わせてご覧ください】
・バラの豆知識008:うどんこ病を本気で予防・治療するなら薬剤散布。
・バラの豆知識009:広範囲のうどんこ病は、薬剤と酢水のWで。
・バラの豆知識002:初めてのミニバラを買って幸せになるために。注意点5つ【前】
・バラの豆知識003:初めてのミニバラを買って幸せになるために。注意点5つ【後】