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2014-10-08

バラの豆知識003:初めてのミニバラを買って幸せになるために。注意点5つ【後】

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モッコウバラ 2013.4.17 東京都練馬区

モッコウバラ 2013.4.17 東京都練馬区

前回の記事の続きです。

これから初めてミニバラを買うのなら、こんな風に選ぶと幸せになれると思います。

  1. 咲いた花を見て「好き」と思えるものを選んでください。
  2. お手頃価格のものがお勧めです。
  3. できれば「品種名」がわかるものを選びましょう。
  4. 余裕があれば、数鉢一緒に育てましょう。
  5. “買ってはいけない”ミニバラ。

今日は後半の2点です。


 

4. 余裕があれば、数鉢一緒に育てましょう。

これは、私が読んだバラの本でもお勧めされていた方法です。

前回の3.でも紹介しましたが、ミニバラは、品種が異なると性質も異なります。
1種1鉢だけ育てはじめたとき、それを失敗して枯らしてしまうと、「自分はバラを育てるのには向いてなかったな」と思いがちです。
でも、そうとは限りません。
もしかしたらその品種は、比較的病気に弱い品種なのかもしれません。
あるいは、特に水切れに弱かったのかもしれません。

上に伸びてほしいのに、思ったとおりに伸びてくれるのと、そうでないのがあったり。
季節が変わると、買ってきたときとは違う感じに咲いていて「?」となったり。
「初めて」のときには、いろんなことが起こります。

違う品種のミニバラを数鉢、一緒に育てていると、個性の違いがよくわかります
その中に難しい品種があって枯れてしまっても、あまり落ち込むことなく、あきらめがつきます

自分が枯らした体験者なので、枯れるのが前提で恐縮ですが、いや本当に初めて枯らすと愛着があるほどショックなものなので……。実際やってみていい方法だと思ったので、お勧めです。

咲き方のペースの違いを見ていると、せっかちで仕事きっちりな品種あり、のんびりマイペースでびっくりするほどたくさん咲く品種ありで、違いを見ているのもなかなか楽しいものですよ。

 

5. “買ってはいけない”ミニバラ。

「買ってはいけない」……は、ちょっと大げさですね。
買う前によく性質を知っておかないと、後悔することになるミニバラ、といいましょうか。
思った以上に大きくなる「ミニバラ」があるので、注意しましょう。

勘違いしがちですが、花が小さくても株が小さいとは限りません
枝を長く伸ばして、アーチやフェンス、外壁を覆うほどに伸びる「つるバラ」がありますが、「ミニのつるバラ」というのもあるのです。
3cmほどの小輪の花が咲くという意味で「ミニバラ」ですが、全高1mから、長く伸びるものでは4mにも成長するものがあります。

そのひとつが、モッコウバラです。

モッコウバラ 2013.4.18 東京都練馬区

モッコウバラ 2013.4.18 東京都練馬区

この写真のモッコウバラは数年かけてよく育ったものですが、満開時には3mの高さから、枝垂れた枝に2mほど、まるで黄色い滝のように花が咲いています。

このモッコウバラの苗は、4号鉢程度の小さめの鉢に、アサガオのような行灯仕立てで売られているのをよく見ます。
トゲがなく、丈夫で育てやすいという意味では、初心者にもお勧めです。
ただし、本当に丈夫で成長が早いそうです。
一説には、肥料なしで1年間で3〜4mまで育つとか!

小さめのフェンスやオベリスクに絡ませたつるバラの風情も大変魅惑的ですが、特にベランダで栽培する場合には、先々のことまでよく考えて、どんな庭(ベランダ)にしたいのかをイメージし、大きくなりすぎない品種を選んだ方が、後悔せずに済むと思います。


 

ミニバラを買う前に、お伝えしたいのは以上の5点です。
あとは、お店でひと目見て「ビビビッ」と来たのを買うもよし、自分が育てる環境や好みを考えて、じっくり選んでこれと見込んだバラを取り寄せるもよし。
実際に育てながら、あれこれ調べたり、実際に試してみたりするほうが早いでしょう。

その、おためしの最初のひと鉢として、あまり大きくならない(←ここ重要!)「ミニバラ」は、初心者にお勧めできるひとつの選択だと思います。

お気に入りのひと鉢に、出会えますように。

 


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このブログを書いている人
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宮野真有(みやの・まゆ)

東京都練馬区在住。フリーランスのフォトライター。

「楽しんで」「長く続けられる」「自分らしさが発揮できる」文章を大切に、教える・聞く・書くなどの文章関連のサービスを個人向けに行っています。

またブログでは、「植物」×「写真」×「文章」の3つをキーワードに、ベランダガーデニングや公園散歩の楽しみを発信しています。

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