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2016-09-25

キレイなうろこ雲が出たから、3日のうちにまた雨になるかも?

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秋の雲といったら、やっぱり「うろこ雲」というイメージがあります。今日の夕方の空が、そんな雲でした。

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うろこ雲 2016.09.25 東京都練馬区

うろこ雲、正しくは「巻積雲」

「うろこ雲」は、巻積雲(けんせきうん)というのが正式な名前だそうです。

気象用語で「上層雲」と呼ばれる、上空5〜13kmの高さによく現れる雲です。空を覆うあま雲・ゆき雲(乱層雲)などの「中層雲」、入道雲(積乱雲)などの「下層雲」に比べると高いところにあり、そのことから、空が高く見えるようです。

巻積雲は、うろこ雲のほか、さば雲、いわし雲などとも呼ばれます。

似た雲にひつじ雲(高積雲)があります

そしてこれとは別にひつじ雲(高積雲の俗称)というのがあり、これは中層雲です。

うろこ雲(いわし雲、さば雲)とひつじ雲は、似て見えるけれども発生する高さも異なる種類の違う雲です。

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うろこ雲? 2016.09.25 東京都練馬区

うろこ雲とひつじ雲の違い

似て見えるけれど、次のように区別されているようです。

うろこ雲・いわし雲・さば雲(巻積雲)

雲の塊が小さい(視角1度以下)
薄くて光に透けている
5000〜13000メートルに浮かぶ高層雲で、氷の粒でできている

ひつじ雲(高積雲)

雲の塊が大きめ(視角1度以上)
雲の厚みの影が見える
2000〜7000メートルに浮かぶ中層雲で、水の粒でできている

 

たぶん今日の雲はうろこ雲だと思うのですが、果たしてどうでしょうか? ちょっと雲に厚みがあるようにも感じます。雲の塊の視角が1度より上か下かで判断が分かれるそうです。視角1度は、「腕をまっすぐ伸ばして、その指先の幅より大きいか小さいか」で測ることができるそうなので、次に機会があったらやってみようと思います。

うろこ雲 2016.09.25 東京都練馬区

たぶんうろこ雲 2016.09.25 東京都練馬区

「うろこ雲が出たら3日のうちに雨」

「うろこ雲が出たら3日のうちに雨。ひつじ雲が出たら翌日雨」

という言い習わしがあるそうです。

気象予報士さんも、こういった昔から言われていることは「結構当たる」とおっしゃっています。

週間天気予報によると、今日は久々に晴れましたが、また週の半ばに崩れるようなので、このお天気診断、当たるかもしれませんね。

【追記】
2日後の27日(火)夕方、天気予報では1日くもりでしたが、雨が降りました。雲予報は当たったといえそうです。(2016.09.29)

【参考】
雲の写真集 - 津地方気象台
お天気豆知識 巻積雲 - バイオウェザーサービス(いであ)
お天気豆知識 高積雲 - バイオウェザーサービス(いであ)
うろこ雲が出たら3日のうちに雨、ひつじ雲が出ると翌日雨 - 楽しい気象学入門(PADIジャパン)

 

【こちらもあわせてご覧ください】
天高く、秋の雲「巻雲」広がる下に、「かなとこ巻雲」。
豪雨と晴れ間が半分ずつの空。どちら側を見るかで結果は変わる。
夕日が、四角でした。
皆既月蝕でした。


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このブログを書いている人
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宮野真有(みやの・まゆ)

東京都練馬区在住。フリーランスのフォトライター。

「楽しんで」「長く続けられる」「自分らしさが発揮できる」文章を大切に、教える・聞く・書くなどの文章関連のサービスを個人向けに行っています。

またブログでは、「植物」×「写真」×「文章」の3つをキーワードに、ベランダガーデニングや公園散歩の楽しみを発信しています。

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