1cmサイズのミニミニ「小さな松ぼっくり」。(サワラあるいはヒノキの実)
木の下の落ちている、秋に実るもの……というと、松ぼっくりやドングリを連想する方が多いでしょうが、実はもっといろいろあります。
以前、直径2cmほどのメタセコイアの実を紹介しましたが、ほかにもたくさんあります。
あらゆる樹木は、目立たなくとも花をつけ、実を結んでいるのですから、当たり前ですよね。
小さな小さなミニミニ松ぼっくり
今日紹介するのはサワラ(Chamaecyparis pisifera)の実です。
サワラといっても魚の鰆(サワラ)じゃありませんよ。樹木の方です。
そして、実は種を放出したあとの殻です。そういうところも、松ぼっくりやメタセコイアの実と似ています。
実をよく見ると、ぱかーんと全開のと、そこまででもないのがあります。
サワラはヒノキにそっくりな針葉樹
樹木はヒノキにとても姿が似ています。針葉樹です。当然、ヒノキの実とサワラの実も似ています。
私がこれがサワラの実と判断したのは、落ちていたところできょろきょろしたら、近くの樹にかかっている札に「サワラ」と名札があったからです。
しかし、調べたところ実の大きさは、サワラが小さめで直径0.6〜0.7cm。ヒノキが大きめで直径0.8cm〜1.2cmといいます。大きさから判断すると、ヒノキかもしれません。
秋の樹木の下には楽しいモノがたくさん
直径1cm。このサイズになると、地上に落ちて土にまみれると、土塊と見分けがつかなくなり、落ち葉の下にもぐったり半分土に埋もれたりして、見つけにくくなります。
でも、樹木の下で目をこらすと、意外にいろんな木の実が落ちているものなので、この秋はぜひ探してみてください。
10月頭には秋の木の実のシーズンに入りますので、今から樹木の多い近くの公園や森をチェックしておくといいですよ。
Plants Data
サワラ
和名 サワラ(椹)
学名 Chamaecyparis pisifera (Sieb. & Zucc.) Endl.
英名 Sawara cypress
分類 ヒノキ目ヒノキ科ヒノキ属
原産地 日本
備考 常緑高木、樹高30〜40m、胸高直径80〜150cmになる。日本固有種で、岩手県から九州各地にかけての山地に自生する。花は単性で雌雄同株。球果は10月に熟し、直径0.6〜0.7cm。よく似たヒノキの球果は、すこし大きく直径0.8cm〜1.2cm。ヒノキとは遺伝的にも近く、繁殖能力のある雑種を作る。日本国内最大のサワラとして、福島県いわき市にある国の天然記念物「沢尻の大ヒノキ(サワラ)樹高29m、幹周10m、推定樹齢800年」が有名。
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