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2015-11-25

2cmほどの「小さな松ぼっくり」を探してみませんか?(メタセコイアの実)

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メタセコイアの実 15.11.01に採取 東京都世田谷区

メタセコイアの実 15.11.01に採取 東京都世田谷区

直径2センチぐらいの松ぼっくりのような実を見たことがありますか? これは何でしょう?

この写真はメタセコイア(Metasequoia glyptostroboides)の実です。

小さな松ぼっくり?

151111metasequoia1

松ぼっくりと同じく、間にはさまっている種をすべて放出したあとの、いわば殻のような実です。

小さくて木質で固くて、松ぼっくりに比べると頑丈にできていて、つぶれにくい。すきまに入った土埃を洗い落とすと、こんな姿が浮かびあがってきます。

メタセコイアとラクウショウ

メタセコイア 2015.11.01 東京都世田谷区

メタセコイア 2015.11.01 東京都世田谷区

メタセコイアは、鳥の羽のような葉が特徴的な針葉樹の落葉樹です。とてもよく似た木に、ラクウショウ(落羽松)がありますが、葉のかたち、実のかたちが少し違います。

メタセコイア
葉のつき方が対生(左右対称)、実が楕円(直径2cm強)

ラクウショウ
葉のつき方が互生(互い違い)、実が球状(直径3cm)

巨木の下に2cmサイズの木の実がたくさん

メタセコイア 2015.11.01 東京都世田谷区

メタセコイア 2015.11.01 東京都世田谷区

どんぐりも松ぼっくりも、3〜4cm以上の大きなものが目につきやすいですが、2cmぐらいのサイズのものにまで目をこらしていくと、小さなどんぐりや、見慣れないおもしろい実がいっぱいあることに気づきます。

秋に実をつけない木はないのではないか? と思うくらいです。

落ち葉の下に埋もれる前に

12月が近くなると、落葉樹の下は、地面に落ち葉の葉っぱがふかふかと積もるようになってきました。こうなるとその下に埋もれて、もうなかなか実は探せません。

10月から11月の頭までが、松ぼっくりやどんぐりなどの木の実拾いの適期です。
そして種類により、落ちる時期も少しずつずれます。
落ちるときは、わっと一斉に落ちる気がします。

どの種類がいつごろ落ちて拾いやすいのか?
これを知るには、まだまだ研究が必要です。

【こちらもあわせてご覧ください】
1cmサイズのミニミニ「小さな松ぼっくり」。(サワラあるいはヒノキの実)
熟したら、落ちる。(スタジイのどんぐり)
強い風が吹いた翌日は、公園へ行って松ぼっくりやどんぐりを拾おう。


Plants Data

メタセコイア

和名 アケボノスギ(曙杉)
学名 Metasequoia glyptostroboides
英名 Dawn Redwood
分類 マツ目ヒノキ科メタセコイア属
原産地 中国
備考 高木、針葉樹としては珍しい落葉樹で、秋には紅葉も落葉もする。樹高15〜40m。公園樹、街路樹によく見られる。樹形が整って美しい。よく似たラクウショウ(落羽松)との違いは、上記記事のとおり。1939年に国内の新生代第三紀層の化石から発見され、のちに中国に現存することがわかったため、「生きた化石」といわれている。1949年以降、全国の公園や並木道などに植えられた。

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このブログを書いている人
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宮野真有(みやの・まゆ)

東京都練馬区在住。フリーランスのフォトライター。

「楽しんで」「長く続けられる」「自分らしさが発揮できる」文章を大切に、教える・聞く・書くなどの文章関連のサービスを個人向けに行っています。

またブログでは、「植物」×「写真」×「文章」の3つをキーワードに、ベランダガーデニングや公園散歩の楽しみを発信しています。

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