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2014-09-16

「写真を撮ってから捨てる」整理法で、心もお部屋もすっきり。

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140915throwaway

捨てられない体質なのに、モノを捨てなきゃならなくて苦悩しているアナタ、こんな方法はどうでしょうか?
「写真を撮ってから、捨てる」。
モノと別れがたい心の苦しさが、これで落ち着くかもしれません。


ストレングス・ファインダー先生に、自分が「片付けられない女」であることまで指摘されて、びっくりしました。先生慧眼すぎる。
おもしろいもので、今まで「欠点」だと思うと考えるのがイヤになっていたんですが、「収集心」という「強み」(自分のとりえ)だと言われると、「じゃあ、前向きに事態改善に取り組んでみようか」という気になります。
そんなこんなで先週の日曜日、部屋の片付け作業と向き合いました。

整理も収納も、物理的にモノがあふれている場合、物理的に捨てる作業から始まります。私の場合、要るものと要らないものがごっちゃになって積み上がっているのが混沌の原因なので、まずはその分別からスタートです。
すでに古くなって不要なことがわかっている場合は、どんどんゴミ箱に送りますし、必要なものは、これも迷いなく保存に回して次の課題は収納方法ですが、困るのが「ちょっと取っておきたい」モノです。

もちろん、「捨てる技術!」「段捨離!」的に、「迷ったモノは全部捨てる」でもいいでしょう。それができるなら。
ただし、それはその方法に納得した人が自分で実行して、初めてスッキリするものです。

迷いの多い私にとって有効だったひとつの方法が、「写真に撮って捨てる」でした。
不思議なもので、写真に収めることで、ひとつの気持ちの整理がつくのです。「取っておきたかったけど収納場所がなかったから、捨てる」という自主的な決断ができます。

この方法が有効だと実感したのは、両親が松山の実家を引き払うため、そこに置かせてもらっていた思い出のものを処分したときでした。
高校や大学の思い出が詰まった品々、引っ越しのたびに厳選を重ねて残った愛読書の数々が、それこそ押し入れにいっぱい。でも、もう持ちつづけることはできないのです。一軒家からマンションへの引っ越しで、物理的に収納スペースがなくなってしまうのです。

愛読書はブックオフやまんだらけに売る前に、表紙を並べて撮りました。全部見えていなくても冊数が多いものは、積み上げた本の背表紙と数冊の表紙を撮るだけで済ませました。
この方法は立体物にも有効でした。部活で使っていた愛着のある道具。かさばるパネル貼りのイラスト。妹が美術で制作したよくできた作品。そんなものも、写真に撮ってから処分しました。

今回は、細々した旅やイベントの思い出のリーフレットや冊子を、そんなふうにして処分しました。
内容を必要になったら見たいと思うものは、スクラップするように、広げて平面で撮る。それほどでもないものは、概要がわかる表紙だけ、記念に撮る。
それで結構気持ちが落ち着きます。前向きに整理に取り組めます。

紙のものはスキャンする方法もあると思いますが、手間的にスキャンよりも写真撮影のほうが早いので、そこまでの精度を必要としない場合は、写真で済ませてしまいます。

見返したいときは、撮ったことはわかっているので、画像のサムネイルを目で見て検索します。でも実際、本当に見返す必要が出てくることはそんなにありません。
「見ようと思えば、見られる」状態にしておくことで、落ち着けるんです。

同じ方法を整理法として提案している方の文章も読んだことがあります。「ああ、やっぱり」と思いました。同じようなところで悩んでいて、同じ方法を思いつく人はいるんだなーと。

整理法や収納術は、「気持ちを満足させてくれ」て、なおかつ「システム的に永続性のある」方法である必要があります。
デジタル写真は高画質のjpg画像なら比較的容量をとりませんし、たくさんたまってもスペースとしては、外付けハードディスクを買い足すぐらいで済みますから、必要な空間は、本棚や収納棚、ダンボール箱よりははるかに小さいスペースで済みます。

無理に思い切って全部捨ててしまうという方法は、私はやはり不安があるのです。精神的に参ってしまったときに、昔好きだったものに触れることで、自分をたどり直して気持ちを立て直すという体験をしたことがあるので。
一度手放しても必要になったら買い直せる書籍などは整理しやすいですが、絶版のコミックや文庫本などはなんとかして取っておこうと思ってしまいます。
といっても、未練はどこかで断ち切らないと、時間・空間という現実の壁が……。

もっと早い方法、上手い整理法・処分法はいくらもあると思いますが、そのどれも「その方法に納得して」実行しないと意味がないと思います。
「写真を撮る」という儀式で気持ちがスッキリするこの方法、スピーディかつ場所を取らないのがメリットです。似たような悩みを持つ方がいればお試しください。

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このブログを書いている人
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宮野真有(みやの・まゆ)

東京都練馬区在住。フリーランスのフォトライター。

「楽しんで」「長く続けられる」「自分らしさが発揮できる」文章を大切に、教える・聞く・書くなどの文章関連のサービスを個人向けに行っています。

またブログでは、「植物」×「写真」×「文章」の3つをキーワードに、ベランダガーデニングや公園散歩の楽しみを発信しています。

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