かおり梨を食す。
おすそ分けでいただいた「かおり梨(ナシ)」を食べました。
直径13cm。ちょっと珍しい、赤ちゃんの頭ぐらい大きくて見事な梨です。おいしかった!
梨の「かおり」は、大玉の「新興」と甘〜い「幸水」の交配種だそうです。梨はあまり香らないのですが、「かおり」は丸の状態で甘くさわやかな香りがします。名前もそこからついたのだとか。栽培が難しいために、希少品種となっています。大玉で見栄えがするので、贈答品などにも向いています。
今回いただいた梨の産地は、千葉県の鎌ヶ谷です。千葉県は全域が梨王国。梨の妖精「ふなっしー」がなんとか言ってますが、梨の産地は船橋市だけじゃありません。どこ産のものを購入しても、千葉県の梨にハズレなし!
幸水梨があったので並べてみました。
さらに目安として、メジャーも並べてみました。
大きさの違い、感じていただけるでしょうか?
幸水梨のほうは、直径が10cmを切るぐらいです。
直径だけでいうと数センチの差なんですが、球体として見ると、ものすごい質感の差があります。しかも梨なので、内容はほぼ水分。重さの差もずっしりと……しまった、重さも計っておくんでした!
このかおり梨、皮の色がこころもち緑色です。比べると幸水梨のほうが茶色く見えます。
横から見てみました。個体差かもしれませんが、洋梨を思わせるような、ちょっと先が尖ったような感じになっていました。
半分に切りました。
果肉は真っ白! 透明感があって、みずみずしく光っています。
ちなみにこのまな板のサイズが16.5cm×30.0cm。
まな板から転がり落ちそうなサイズです。
1/6に切ってみました。
一見普通のサイズに見えますが、実際にはちょっと食べづらそうな巨大さです。
両親それぞれの好みに、さらに切り分けました。
ここまで切って気づいたんですが、この梨、梨というよりは小さいメロンといったほうがいいサイズ。
上の、1/12に切った扇形が自然に見えました。
味は……おいしかったです! 極上の梨でした♪
見た目のインパクトが大きかったわりに、食味に際立って個性的というところはあまりなく、「梨うまい! 梨うまい!」と思っているうちに食べおわっているような感じでした。シャリシャリサクサクと梨らしい食べごたえ、のどをうるおすたっぷりした果汁……。
梨の季節到来です。梨うまい。
それ以上、何が必要でしょうか?
我が家はみんなそろって梨好きです。
販売されている梨は、みんななぜかおしりを上に向けているんですよね。
不思議に思って、梨の保存法を調べてみました。
梨はおしりの方が甘いため、さかさにして保存しておくと、甘みが全体になじんでよりおいしくなるとされています。そのため、輸送用に箱詰めするときには、おしりを上に向けて詰められているようです。また、おしりを上にすることで「より長持ちする」とされている場合もあるようです。
店頭で梨を選ぶときは、軸がしっかり実についていて、干からびていない、収穫からできるだけ時間が経っていないものを。また、手に持ったとき、果実に張りがあって実が固く締まっているもの、またずっしりと重いものを選びましょう。
買ってきて自宅で食べる場合には、一日も早く食べきることが肝要です。
梨に追熟、必要ナシ。
保管して日数が経つほど水分が失われて、梨独特の「シャキシャキ感・ジューシー感」が損なわれます。それを避けるためには、ビニール袋などに入れて密封した上で冷蔵するのもひとつの手です。
おまけ。
なくなりかけで恐縮ですが、こちらもおいしかったです。
梨のジャム(ナシ・ジンジャージャム)。
珍しいので、軽井沢土産に購入を頼んだものですが、これがまたうまかった!
つぶつぶが残っていて、梨らしいさわやかな甘さ。
ジンジャー(生姜、ショウガ)がブレンドされているんですが、その風味を強く感じることはなく、甘さの中になじんでいます。梨がひたすら甘いので、風味の引き締めの隠し味としてバランスをとっている気がします。
梨のジャムがこんなにおいしいとは知りませんでした。
今売っている旬の梨で、自宅でも作れるのかな。おいしいのかな?
梨好きの方には超オススメ!
「これなら大瓶を頼めばよかった」という味なんですが、大瓶は重くて人に頼みづらいので、次回欲しくなったらお取り寄せで頼もうと思っています。
旧軽井沢・中山のジャム
http://www.nakayamanojam.com/