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2015-01-28

ベランダガーデニングのポイント004:スペース問題の傾向と対策。

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ベンジャミン、フランスゴムノキ、カランコエ、プラニフォリア、シャコバサボテン 2015.01.27 東京都練馬区

ベンジャミン、フランスゴムノキ、カランコエ、プラニフォリア、シャコバサボテン 2015.01.27 東京都練馬区

ベランダガーデニングのポイント002:植物は、お金も時間もかからない楽しみ。

でも書きましたが、植物はお金も時間もかからない趣味です。そこは問題ではないのです。では何が問題か?

それは、スペースと日光です。

特に、狭い集合住宅に住む人にとって、これは切実な問題です。私は、ワンルームマンションひとり暮らしベランダガーデニング歴10年を経てきているので、この問題についてずっと考えずにはいられませんでした。

今回は、スペースについて考えてみます。

 

初めて購入した植物ひと鉢と、水をやるおしゃれなじょうろ。これぐらいなら、室内に置いてもさほどの問題はないでしょう。けれど長年育てつづけてハマっていくと、居住スペースが圧迫されていくことになります。

具体的になぜスペースをとるのか、そしてどのように対処できるのかを考えてみました。以下、4つのポイントから考えてみます。

  1. 鉢が増える。
  2. 道具が増える。
  3. 冬には室内で冬越しが必要。
  4. 植物が大きくなる。

 

1. 鉢が増える。

植物を育てる楽しみを知ると、同じ植物の花違い・葉違いのバリエーションや、まったく違う植物などを、購入して育ててみたくなります。最初は1鉢でも、やがて2鉢、3鉢に。その頃には、「自分の庭」の構想が芽生えてきて、さらに計画的に植物を買い足したくなるかもしれません。

また、育てて増やすことは生育の大きな楽しみです。植物の多くは、葉挿し、挿し木、採った種をまくなど、いろんなかたちで簡単に増やすことができます。気がつけば小さな鉢がたくさん、なんてことに……!

↓対処法

鉢が増えはじめたら、置き場所のことを考えはじめます。

すでに置き場所が十分にあればよし。手狭になりそうだったら、ガーデニングラックなどについて情報を集めてみましょう。女子心をくすぐるおしゃれなデザインのものもいろいろありますし、モダンシンプルにいくのもアリです。お値段お手ごろ質実剛健にいくなら、ホームセンターのスチールラックが働いてくれます。

ハマり始めた最初のうちは、いろいろ購入してあれこれやってみたいものです。勢いにまかせて多数育ててみるのもいいでしょう。ただ、いずれスペースの問題と向き合うことになることは意識しておくといいと思います。

葉挿しや挿し木で増やすときは、最初はたくさんでも、育てながら状態のいいものを残して、少しずつ間引いていくようにします。そういうものだと割り切ってください。周りに植物に興味のある知人がいれば、ある程度育てたものをもらってもらうという手もあります。

 

2. 道具が増える。

ベランダガーデニングのポイント003:のちのち必要になるもの。

で、植物を育てるのに必要な道具をいろいろご紹介しました。これらの道具は、2年3年と育成が長く続くと、次第に増えてきます。

↓対処法

育てている鉢が3鉢ぐらいまでの間は、室内のラックやカラーボックスなどに、土ぼこりがもれないようきっちりとビニール袋などに入れて収納するといいでしょう。最初は、カラーボックス1段分もあればいいかと思います。

衛生面が気になる場合、スペースがとれるなら靴箱の下段もいい場所です。ベランダやバルコニーがある場合は、そこに小型のストッカーベランダボックスとも)を置いて収納することもできます。

私はベランダに、ちょうどこんな感じのワイドストッカーを置いて、その中に園芸道具一式を入れています。購入したときは、ガーデニング用品に限らず物置として使用するつもりだったので、結構大型です。ちょっとジャマだなと思いつつ、今だに使っています。

 

3. 冬には室内で冬越しが必要。

通常ベランダなど外で育てている植物でも、低温に弱い植物は、冬に室内で冬越しが必要になります。

たとえば観葉植物多肉植物は、気温の高い季節は外に出しっぱなしのほうが、日光をよく浴びてよく成長します。けれど朝の最低気温が10度を切る頃から、それぞれの耐寒性に合わせて、室内の日のよく当たる場所に移動する必要があります。そうするとてきめんに部屋が狭くなります! この状態が11・12月から、再び最低気温が上がってくる3月ぐらいまで続きます。

↓対処法

新しい植物を購入するときには、できるだけ「育て方」を確認します。植物の種類と育て方を書いたラベルが鉢植えについている場合は、目を通します。そして、自分の家や部屋のどこに置くか、どんなふうに世話をする必要があるのかをイメージしてみます。

たとえば、ウチで育てている植物は次の3タイプに分かれます。

  • 基本的にずっと室内に置いて楽しむタイプ(天気のいい日中はベランダで日に当てる)
  • 基本的にずっとベランダで育てるタイプ
  • 春夏秋はベランダで育て、冬季のみ室内で冬越しさせるタイプ

新しい植物の購入を検討するときは、上記のどのグループに入れるのか、そこにまだ余裕はあるのかを考えます。冬越しの必要がない植物なら、あと少しなら追加できる……というように。でもこれが有効なのは、ある程度植物と暮らすのに慣れてきてからですね。

 

4. 植物が大きくなる。

植物は大きくなるものです。かわいい子猫がいつまでもそのままではいないように、必ず大きくなり、姿かたちが変わっていきます。それを見ることまで含めて、植物の楽しみです。

特に観葉植物は、その多くが亜熱帯の植物の若木です。若木ということは、うまく育てればいずれ大きく成長するということです。生き生きと順調に育つのは本当にうれしいことですが、そうなるほどスペースを圧迫するというジレンマが、植物にはついてまわります。

↓対処法

リセットリサイズで対応します。

発芽して1年で結実して枯れる「一年生植物」は、期間限定の育成を手軽に楽しめる植物です。たとえばアサガオ、ヒマワリ、フウセンカズラなどです。家庭菜園で楽しめるピーマン、キュウリ、オクラ、ミニトマト、ゴーヤーなどもそうです。1年間育てて枯れたら、その時点でリセットすることも、来年また育てることも選択できます。

また、観葉植物ミニバラは「剪定」、つまり適切に切ることで、小さくリサイズすることができます。

  • 育てながらハサミを入れていくことで、小さくてもこんもりと見栄えよく育てる
  • 大きく成長したところでズッパリと短く切りつめ、また新しい枝葉を出させる

などの方法がとれます。それぞれの「育て方」を見て、どんな世話がオススメされているかを確認しましょう。

 

以上、「植物にはスペースが必要」問題の傾向と対策、4ヵ条でした。

我が家の植物はベランダも室内ももういっぱいで、基本的に増やせないところまで来ています。何をするにもスペースは、悩ましい問題です……!

 


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このブログを書いている人
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宮野真有(みやの・まゆ)

東京都練馬区在住。フリーランスのフォトライター。

「楽しんで」「長く続けられる」「自分らしさが発揮できる」文章を大切に、教える・聞く・書くなどの文章関連のサービスを個人向けに行っています。

またブログでは、「植物」×「写真」×「文章」の3つをキーワードに、ベランダガーデニングや公園散歩の楽しみを発信しています。

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