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2016-09-19

こんな本を作りたい! 心に響いた「自分史」本

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自分が作った自分の歩みの本、「自分史」本。
実際に作られたものには、どんなものがあるのでしょうか?

「自分史フェスティバル2016」の会場に展示されていた「自分史」本から、「素敵!」と思ったものをご紹介します。

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「自分史」というと、お金をかけて分厚いハードカバーで自費出版するというイメージが強いかもしれません。でも本を1冊書き上げるのは、かなり文章を書きなれた人でもなかなか大変なことです。

私は、もっと気軽に、もっと手軽に、世界に1冊の小さな冊子を作るところから考えてもいいのではないかと思っています。

そのため、今回の会場でも、手作り本が気になりました。

「カンカン娘」川中富士子・著

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今回、実際に見てみたかった1冊がこの本です。

和綴じのB5サイズ、全148ページの大作。
なんと、全ページの原稿が手書きで作られています!
文章も自筆の文字、情景が豊かに伝わるたくさんの絵も手書き。

作者の川中富士子さんは、横浜で開催されている「自分史サロン」(自分史活用アドバイザー・河野初江さん主催)に1年通って、この本を完成させたそうです。

手書きの文字やイラストから伝わる、思い出や記憶の熱量はすごいです! 人ひとりの中につまっている体験の膨大さが紙面から迫ってきます。さらさらとキーボードをたたく文章とは一線を画します。

手書きだと読みにくそうですが、そんなことはありません。丁寧に書かれた文字や、ゆたかなイメージが伝わる絵を目で追うのは、心地いい感覚です。

一度見たら絶対に忘れない、個性的で素敵な本です。

 

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「一枚の写真から」岩佐清子・著(写真左)

和綴じ・A5サイズ・約40ページ。

仲のよかったおじ・おばご夫婦の若い頃の一枚の写真を見つつ、甥夫婦があれこれと思い出を聞き出す3時間のおしゃべりをまとめたインタビュー本。

会話が楽しげで、思い出が次から次へと飛び出す様子が、まるで喫茶店で隣席の楽しいおしゃべりを聞いているように読めます。写真を見ながら、家族や親戚でわいわいおしゃべりをして、それをまとめて書き残すというのは、楽しく気軽に取り組めるうえ、記憶がよみがえりやすくていい方法だなと思いました。

「長谷川さんちの愛犬日記 ようこそわが家へ」(写真中央)

和綴じ・A5サイズ・約40ページ。

新しく家族になった柴犬の記録。全ページ、上半分がかわいいワンコの写真で、下半分が文章という構成になっています。アルバムのように絵日記のように、たくさんの犬の写真とともに、時系列順に、子犬が引き起こす日常の事件が生き生きと語られます。

体験記としての文章がたっぷり入っているため、写真だけよりワンコの個性や日々のドラマがよく伝わり、家族以外が読んでもおもしろく読めます。

犬や猫を飼っている人なら作ってみたくなるような、ペット愛あふれる1冊です。

「住吉花彩 精一杯生きた8カ月 娘の七回忌を迎えて」(写真右)

和綴じ・A5サイズ・約40ページ。

短い生涯を精一杯生きた、亡き娘への思いがあふれる1冊です。

写真と、お父さんお母さんそれぞれの文章で、当時のできごと、そして七回忌を迎えた今思うことをありのままにつづることで、悲しみを昇華しようとしていることが伝わってきます。

身を切られるような悲しい記憶が、時間が経ち、書くことによって新たな意味を与えられ、つらい心の幾分かが埋められる。そんな力も、自分史にはあるのだと感じさせられます。

 

「自分史」を作るって、どういうことなのか?
あれこれ考えてきましたが、つき詰めれば「書いて、残す」。これにつきると思います。

そのかたちは、小さいものから大きなものまで、いろいろあっていい。
そして、書いて残すからには読まれたい。

そんな「作りたい!」という気持ちに応える自分史活用アドバイザーでありたいと思います。

 

【こちらもあわせてご覧ください】
「自分史」が書きにくい理由、それでも書きたい理由。(一枚の自分史)
日本橋三越本店で「自分史フェスティバル2016」開催中です。
自分をふりかえる・知る・つながる。「自分史」は未来への道標。
自分に自信がないからこそ、自分史を書いてみるという選択。
自分史は「心のわが家」、自分が落ち着けるよりどころ。
50年前に、60歳をきっかけに祖父が作った家族本は宝物。(自分史)


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