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2015-04-06

雑草という名の、小さな小さなワンダーランド。(自然観察会・都市農業公園)

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3月末に参加した、渡邉佑圭さん主催の自然観察会で、雑草の魅力に目覚めました!

東京都足立区の都市農業公園で行われた、この自然観察会では、先日ご紹介した多種多様な桜に加え、季節の花もふんだんに見ることができました。

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ムスカリ

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スノーフレーク

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ナノハナ(菜の花)

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ジャノメエリカ

さらに、「農業公園」の名にふさわしく、畑に植わった野菜や、果樹の新芽、ハーブ園のハーブたち、温室の熱帯植物……。

 

まるで生きた図鑑のような花々を多数見たのですが、中でもこの日、私の目を惹きつけたのは、世間で「雑草」と呼ばれているような、小さな野草の数々でした。

目線を下げてのぞきこんだ足元の、高さ10センチの世界。

スギナとタチイヌノフグリ 2015.03.29 東京都足立区・都市農業公園

スギナとタチイヌノフグリ 2015.03.29 東京都足立区・都市農業公園

それは、どこにでも自生しているようでいて、見ようとしなければ目に留まらない、不思議な世界。

考えてみたら「自然観察会」なのですから、自然を観察しないことには始まりません。

ガイドの外村彰子さんは、こういった雑草に実に詳しい。次から次へと、今まで知らなかった草の名前や生態について語ってくださる。まさに、子供のころ飽かず眺めた図鑑の世界が、目の前にナマで広がっているような感覚です。楽しいったらありません……!

 

ツクシ

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早春の野の象徴ツクシは、ほとんど成長して緑のスギナになっていましたが、それでも探すとまだツクシの姿のものがありました。高さ7〜8センチほど。

 

カラスノエンドウ

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濃いピンク色の花が特徴的な、マメ科のカラスノエンドウ。名前は、熟したサヤが黒くなることから。これより小型ののスズメノエンドウは、「カラスより小さいから」という理由で「スズメ」の名がついたんだそうです。

 

スミレ

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紫色の愛らしい春の花。何スミレかまではちょっとわかりませんでした。花のサイズ、約1センチほど。

 

タネツケバナ

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ぺんぺん草(ナズナ)に似ていて、ハート形の実の代わりに、縦に長いタネがついているという草。名前がそのまんまです。よく見ると3ミリほどの花がとてもかわいらしい。

 

オオイヌノフグリ

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青い可憐な小花が、星を散らしたように咲いていました。名前はかわいい花に対してホント失敬!

 

タンポポ

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これは、セイヨウタンポポ。ほかの草に比べたら、直径3センチもあるタンポポの花は大きくて撮りやすい!

草の高さは、周りの環境によって決まるんだそうです。近くに日光をめぐって競合するライバルがいないときは、省エネモードになって、わざわざ茎を伸ばしたりしないんだとか。それでこの高さか。なるほど。無駄なことはしないという、意外に合理的な生き方です。

 

ヤエムグラ

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葉っぱや茎に細かい毛が生えていて、こうして服にくっつきます。外村さんはこういう雑草遊びに詳しくて、ひょいとちぎった草で遊んだり、草笛を吹いたりして見せてくれました。思わず尊敬のまなざしで見てしまいます。草笛はやってみましたが、うまく鳴りませんでした。

 

アシ(葦・蘆・葭)

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古民家の茅葺き屋根の葺き替えにも使われる、川辺の草。川沿いの一角にたくさん生えていました。実際に、公園内の古民家の屋根の葺き替えにも使われるのだそうです。高さは大人の背丈より高く、2メートルほど。

 

セイタカアワダチソウ

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枯れたアシ原に、先がくるくるとなった目立つ草がまじっていました。これはセイタカアワダチソウだそうです。夏になると真っ黄色の花を咲かせるアレ。強靭な外来植物で、いたるところではびこっています。ここでも……。

 

ノイバラ

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河原に、野生のバラ、ノイバラ(野茨)が茂っていました。春の新芽が出揃った時分で、サラダにできそうなやわらかな葉っぱが、もこもこと茂っていました。とても丈夫なので、このノイバラを台木にして、ミニバラを挿し芽や接ぎ木で増やすと聞いています。まだ自分でやったことはありませんが。

 

ヒメオドリコソウ

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ピンクの花を咲かせるヒメオドリコソウ(姫踊り子草)が、もこもこと地面から伸びてきていました。葉っぱは新芽のうちは紫色で、生長すると緑色になるようです。

ホトケノザ(仏の座)と似ていますが、葉の上から花が伸びるのがホトケノザ。ヒメオドリコソウは葉の下から花が見えるとのことです。

 

虫と野鳥の世界ものぞいてみた。

ガイドの外村彰子さんが、虫が大好きで、いつもマクロレンズで写真を撮っている方なので、この日は自然の生き物についても、観察しながらいろんな話を聞きました。

見ているとついつい撮りたくなるので、私も挑戦してみました。なかなかうまくいきませんでしたが!

 

テントウムシ

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これは、ナナホシテントウ。えっちらおっちらと前進するところを、懸命に撮りました。なかなか移動速度が速い! シロートは、つい背中の模様にピントを合わせてしまいますが、プロは虫の「目」にピントを合わせるそうです。言われてみればそりゃそうですよね。

 

ツマグロヨコバイ

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ヨコに歩くくせがあるので、この名前。触らなければあまり動き回らないので、虫撮影のいい練習台になってくれました。

 

ムクドリ

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群れで行動していた野鳥。ひと目見て、あるいはひと声聴いてすぐ種類がわかる「鳥がわかる人」を目の当たりにして感動。撮ってみましたが、遠いし動くしで、今日はこれがせいいっぱいでした(トリミングしています)。

 

コゲラ

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白と黒の小さなキツツキ。エサをさがしているのか、幹の周りをちょこちょこと動き回っていました。曇り空の下の灰色の風景の中に、モノトーンの身体が溶けこんでいました。見つけることができたガイドには、ホントびっくりです。
ここに書いたことは、ほとんどすべて、その場でガイドの外村彰子さんが説明してくれたことです。一週間経ったら大分頭から抜けてしまったのですが、検索しながら思い出しながらまとめました。

雑草は、園芸種の草花と違って人が植えたものではない、いわば小さな小さな自然。その営みには、野生の不思議がいっぱいに詰まっています。

山へ出かけるまでもなく、身近な緑や、虫、野鳥を観察してみれば、新しい興味の扉が開くかもしれませんよ。

そのために必要なのは、優秀なガイド! 見る目を持ち、知識を持ち、語ることができる「先達」は、実にあらまほしきことなり、ですね。

自然観察会、機会があればまた参加したいと思います。

 


Spot Data

都市農業公園

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公式サイト http://www.seibu-la.co.jp/adachi-agri/

場所 東京都足立区鹿浜
アクセス
日暮里・舎人ライナー「西新井大師西」駅下車、徒歩30分。
東武スカイツリーライン「西新井駅」、都営日暮里・舎人ライナー「西新井大師西駅」、JR高崎線・宇都宮線・京浜東北線・埼京線・新宿湘南ライン線「赤羽駅東口」ほかからバスを利用。
季節の花
春は五色桜やチューリップ、秋にはコスモスなど、季節の花が楽しめる。水田や畑、梅林、ハーブ園、温室、、河川敷花壇、芝生広場などもある。
備考
都市農業交流館、工房棟、レストハウス「みはらし茶屋」、古民家、長屋門、ボランティアルーム、遊具広場等などの施設あり
入園料 無料
開演時間 9時〜17時(5〜8月は18時まで)
休園日 年末年始(12月28日〜1月4日)、毎月第1・第3水曜日

 


Information

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