文章を書くためのヒント001:等身大。
先日お知らせした文章術レッスンですが、おかげさまで、興味を持ってくださった方からお問い合わせをいただいています。
想像していた以上に、ブログなどの文章が思うように書けなくて困っている方は多いのかなと感じました。
そういう私自身が、書きあぐねて書きあぐねて、困ってしまった体験者です。長年やりたいと思っていたこの植物ブログを始めたとき、プロのライターとして仕事の文章をたくさん書いてきたのに、自分の思いを文章にすることがまったくできなくて、「これはどういうこと?」と愕然としました。ブログに関しては、今も試行錯誤中です。
そんな私ですが、だからこそ、書けない人の気持ちになってみることはできるのかなと思っています。
今回は、そんな「書こうと思うけどなかなか書けない」人が、「思いをかたちにする文章」を書くためのヒントをひとつ。
キーワードは「等身大」です。
「書かなくては……書きたい……今が書くとき……書けるはず……書こう!」と呻吟したあげく、どうしても書くことができないというあなた。
背伸びして、すごくカッコいい、立派な文章を書こうとしていませんか?
ユニークな切り口を持つ、人気ブロガーさんのブログ記事。思わず引きこまれる小説。きびきびとして無駄のないビジネス文書。情報いっぱいの新聞の記事。私たちは毎日、たくさんの文章を読んでいます。
いい文章をたくさん読んでいると、いざ自分が書くとなったときには、「あんな文章が書きたい」という気持ちになるでしょう。活字や画面上のフォントで記される日本語は、一見誰が書いても違いがないように見えたりして、ちょっと頑張れば「自分にも書ける」ような気がしてしまいます。
でも、それはまちがいです。
書くのに慣れた人が頭脳を使い、しっかり時間とエネルギーをかけて書いたのと同じレベルの文章を、文章に不慣れな人がいきなり書こうとするのは、シロウトがオリンピック選手と並んで走ろうとするぐらい無謀です。
けれど、別にみんながオリンピック選手になる必要はないですよね。
最初は自分にできる基礎練習から始めて、筋肉をほぐして、毎日トレーニングを重ねながら、少しずつきれいに早く走れるようになる。だんだん自分の身体が、思い通りに動くようになる。自分なりの速度で、走ることを楽しめるようになる。そうなったら心身にもいいし、毎日が楽しくて気分よく過ごせると思いませんか?
そんなやり方で、文章も少しずつ上達すればいいと思います。
というわけで、最初のヒントは「等身大」。
書こうと思うのになかなか筆が進まない、文がまとまらない理由のひとつは、書こうとしている内容が身の丈にあっていないから、という場合があります。
自分自身が見聞きしたこと、感じたこと、体験したこと。ちょっと平凡でつまらないかなと思うことでも、そこから書き起こしたあなたの言葉、あなたの文章は、大きくも小さくもない、ちょうどあなたサイズ、あなたオリジナルの文章です。そこにウソも無理もありません。
そこを最初のとっかかりにすれば、文章は書きはじめることができます。
《ドリル1》
主語を「私」にして、今日あったこと、思ったこと、感じたこと、今の自分のことなどを、ひとつの文で書いてみてください。
(例)
- 私は、電車でひとりの女の人を見た。
- 私は最近、悩んでいる。
- 私は今、テレビを見たくない。
- 私は、春が来るのを楽しみにしている。
全然カッコよくないし、とりたてて立派でもないけれど、ここから文章は広げていくことができます。
では、また。
Information
「宮野真有の文章術レッスン」
あなたの思いをかたちにする文章、お手伝いします。
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