農大ワンダーランド!(東京農業大学)
東京都世田谷区にある東京農業大学に、週末の土曜日だけ3週間通ってきました。何から何まで新鮮で、植物好きにはなんとも楽しい場所でした!
オープンカレッジ
農大に行ったのは、オープンカレッジの授業を受けるためでした。社会人を対象とした、短い期間の有料講座です。
オープンカレッジのことを知ったきっかけは、植物画に興味を持って、「都内で教えてくれるところはないかな」と検索したことです。カルチャーセンターや絵画教室に混じって、農大のオープンカレッジが検索に引っかかってきて、知りました。
年明けから受けられる講座は限られていたのですが、その中に興味のある講座があったので行ってきました。
受けた講座は、「エディブルガーデンのデザイン〜木や花、野菜や果樹で作る庭〜」。エディブルガーデンとは、食べられるものを植えた庭のこと。講師は、株式会社草樹社代表取締役の、須長一繁氏。人と植物が関わる空間のデザインを手がける会社の方なので、庭に植える植物について博識で、話は植物への愛にあふれ、聞きやすくて楽しいものでした。
2時間×3週間の授業で、仮想の一戸建ての庭の設計図を描くところまでやるのですが、初めての人間にはなかなか難しく、残念ながら、色を塗って完成するところまでは行きつきませんでした。
でも、庭のデザインの基本、木の選び方、庭に植えられる果樹など、いろんな知識を得られて、とてもおもしろかったです。果物が食べられる植物に加え、食に利用できる植物は予想外に多いことに驚きました。たとえばモミジを盛り付けに添えるとか、てんぷらにするとか。
ベランダやコンテナガーデンに向いているあまり大きくならない果樹としては、ブルーベリーとユスラウメがお勧めだそうです!
購買部と学食
久々に学校なんて場所に行く身としては、大学構内って場所自体が何やらワクワクします。
せっかくなので、学食でお昼を食べ、購買部にも立ち寄りました。
購買部には、農大オリジナル商品が多くて、見ていると買いたくなります。日本酒、ビール、味噌といった発酵食品。農産物を使ったジャム、日本蕎麦、羊羹などなど。
ついつい買ってしまいます。
東京農業大学 「食と農」の博物館
正門を出てわりとすぐのところに、東京農業大学の教育と研究の成果を発信する博物館がありました。
入り口には巨大なニワトリが立っています。たぶん、家畜としてのニワトリについての展示が充実しているのと、関係があると思います。闘鶏用のニワトリだそうです。堂々としてカッコイイですねえ。
中は撮影OKでした。農大には、全国のつくり酒屋の跡継ぎが多数学びにきているそうです。ここに並んでいるのは、すべて農大OBの蔵元だそうです。
あ、OBという言い方をしていますが、購買部や学食を見る限り、1/3ぐらいでしょうか、割と女子学生も多いようでした。
博物館内にはこのほか、ニワトリの剥製コレクション、酒器のコレクション、古民家の再現ジオラマや古い農機具などもありました。学生向けの資料館の役割もあるのかなという感じです。
バイオリウム(温室)
博物館には、バイオリウム(温室)も付属していました。マダガスカル、アフリカ、中南米、熱帯雨林、モーリシャスの植物が集められているそうです。ケヅメリクガメ、サル(ワオレムール)、イグアナが飼育されていて、巨大なサボテンがそびえていました。
このサボテンは、「カナボウノキ」というそうです。まさに鬼が持つ金棒のような、ぶっといトゲトゲが生えていました。とてもじゃないけど握れません! トゲトゲの間から葉っぱが出ているという、あまり見ないタイプの多肉植物です。マダガスカルにしかない「ディディエレア科」の植物だそうです。
農大卒業生関連の商品物販
博物館の1階には、農大の卒業生関連企業の「コマーシャルボックス」があります。卒業生が有料で、宣伝用の展示をさせてもらえるのだそうです。ここも、「こんなものがあるんだ!」という新しいものがあって興味深いです。
そして1階のイベントコーナーでは、卒業生の販売展示が行われていました。
この日は、株式会社大嶋農場代表取締役の大嶋康治さんが、「百笑米」というブランドの有機栽培のお米を販売していました。茨城県産のお米です。試食して、雑穀とカレー用に開発されたお米というのを買いました。(→オンラインショップ)
荷物が重くなるので、できるだけ我慢してるんですが、おもしろくて美味しそうなものがたくさん販売されているので、つい買ってしまいます……愚かなり。
馬事公苑側の外でも、農大OBの農産物を販売していました。あまり近所のスーパーでは見ないような、珍しい野菜や果物がいろいろあって、気になります!
結局この日は、いろいろとりそろえて、こんなに買ってしまいました……。もう何しに来たのかよくわかりません!(^^;)
さて。博物館を出てケヤキ並木をさらに南へ下ると……。
馬事公苑
日本中央競馬会(JRA)が運営する、馬事普及のための「馬事公苑」があります。
この日の講義が始まる前の午前中に、農大の構内を馬がかっぽしていたと聞いたので、馬が見られるかと行ってみました。
残念ながらもう午後も遅かったので、この日、馬が見られるようなプログラムはもう終わっていました。ポニーが1頭お散歩していて、みんなに囲まれていました。大人気でした!
人懐っこいというか遠慮がないというか、手を出したらものすごく執拗に前歯でカジカジカジカジされました。エサ持ってなくてごめんよ〜。
公苑には、濃いピンクの桜が咲いていました。早咲きの河津桜です。てっきり梅かと思っていたので、びっくりしました。
伊豆の河津桜まつりは、2月上旬から3月上旬までで、ちょうどこれからが見頃のようですね。
本当に、食と農のテーマパークに来たみたいで、満喫しました。
3月から、オープンカレッジの2015前期講座(4月〜8月)の募集が始まります。
子供から大人、シニアまでが様々な方向から学べる、食と農の講座が集まっています。人気の講座はすぐ埋まってしまうのだとか。興味深い講座があったら、また受けてみようかなと思っています。
2月24日現在、サイトの情報はまだ2014年後期講座のままですが、すでに受講者には新しいブックレットが届いています。興味のある方は、直接お問い合わせされるのがよいと思います。
Spot Data
東京農業大学
公式サイト http://www.nodai.ac.jp
場所 東京都世田谷区桜丘(世田谷キャンパス)
アクセス 小田急線「経堂」駅から徒歩15分/小田急線「千歳船橋」駅から徒歩15分・東急バス5分「農大前」下車
備考 主に社会人を対象とした、興味のある講座だけを受けられる「東京農大オープンカレッジ」と、1年間みっちり学ぶ「東京農業大学グリーンアカデミー」がある。
Spot Data
東京農業大学「食と農」の博物館
公式サイト http://www.nodai.ac.jp/syokutonou/
場所 東京都世田谷区上用賀
入館料 無料
休館日 月曜、月曜が祝日の場合は火曜、毎月最終火曜日、大学が定めた休日
開館時間 〈夏時間〉4月〜11月/10:00〜17:00、〈冬時間〉12月〜3月/10:00〜16:30 ※入館は閉館の30分前まで
アクセス 小田急線「経堂」駅から徒歩20分/小田急線「千歳船橋」駅・東急田園都市線「用賀」駅からバス「農大前」下車徒歩3分
Spot Data
馬事公苑
公式サイト http://www.jra.go.jp/bajikouen/
場所 東京都世田谷区上用賀
入苑料 無料
開苑時間 9:00〜17:00(11月〜2月/9:00〜16:00)
アクセス 小田急線「経堂」駅から徒歩20分/東急田園都市線「桜新町」駅から徒歩15分/小田急線「千歳船橋」駅・東急田園都市線「用賀」駅からバス「農大前」下車徒歩3分
備考 馬術の会場があり、競技会に使用される。馬事普及の活動にも利用される。
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