鉄道の忘れ物では、車両ナンバーと「右側か、左側か」をチェック。
列車に乗っていて、つい忘れ物をしてしまうこと、ありますよね。
降りてすぐに気づいたときは、自分が乗っていた車両ナンバーと、進行方向に対して「右側、左側」どちらにいたかを、チェックして覚えておきましょう。
忘れ物が見つかるのが早くなるかもしれません!
本日、都営地下鉄で忘れ物をしました。
なんと……愛用のミラーレス一眼デジタルカメラです!
空いていたのが不運でした。隣の席にぽいと置いて、座席に座ってちょっとウトウト……。
目的の駅について、さっと降りて、手がなんだか寂しいのに気づいたとき、無情にも目の前でドアが閉まってしまいました。
そのとき、「忘れ物のことを、駅員さんに頼んで探してもらおう!」とキョロキョロ。閉まった扉の近くに「3」と数字があったので、「3両目だな」というのはわかりました。
そのまま地下鉄は行ってしまったので、急いで駅の事務室へ。
「すみません。今降りた電車に忘れ物をしたのですが、途中の駅で探してもらえますか?」
「忘れ物はどんな物ですか?」
「白い布のバッグの中に、黒い巾着袋が入ってて、その中にカメラが入ってます」
「どの電車ですか?」
「○時×分にこの駅を出た、△△方面行きの電車です」
「何両目かわかりますか?」
「扉の近くに『3』って書いてあったので、3両目だと思います!」
「どこに置き忘れました?」
「座席の上に、ぽいっと置き忘れてしまいました」
「車両のどちら側かわかりますか?」
「え、どちら側!? ええと、ホーム側でしたけど……」
「進行方向に対して、右側ですか? 左側ですか?」
「ええええと……」
身体の向きを変えて、駅に対して電車が向かっていた方向を実際に向いてみて、確認。
「……右側です!」
「わかりました」
すべてを確認して、時刻表を見て、駅員さんは5つ先の駅の人に電話。
電車が停車したときに確認してもらったところ、大変運のいいことに、無事見つかりました。
私が駅で手ぶらで降りて「あ!」となってから、この間15分。
5つ先の駅まで行って、無事忘れ物を受け取ったのが、事態発生から30分後でした。
忘れ物を受け取って、来た道を戻ろうとホームで電車を待っていたら、ホームにいた駅員さんが「よかったですね」と話しかけてくれました。ああそうか、この方が止まった車両の中で、この忘れ物を見つけてくださったんだとわかりました。お礼。
そしてちょっと聞いてみました。「車両のどっち側に忘れたのか」と聞かれて面食らったんですけど、それって重要な情報なんですか?
「わからなければ、車両の両側を見ますけどね。混んでいる状態だったら、停車している短い間に、あるかどうか確認するだけでもちょっと時間がかかってしまうんです。わかっていたほうがより早く探せますね」
なるほど!
駅員さんは、ふいっと会話を打ち切ってピシッと手を挙げて、ホームと線路の安全を確認。その目の前に、そろそろ夕方になって混み始めてきた列車がすべりこんできました。
駅員さんの仕事は、列車の正確な運行と安全の確保。
忘れ物の捜索は、そこにプラスアルファの作業になってしまいます。
置き忘れた場所が正確にわかれば、確認も早いし、当然見つかりやすくなる。
「座席かアミ棚か」「何車両目」かはもちろんですが、「進行方向に対して右側か、左側か」というのも、覚えておくと早く見つかる可能性が高まりそうです。
……まあ、その前に「忘れ物をしない努力」が大切ですなんですけどね!