感じる写真って、何だろう?(須田誠写真ワークショップ)
もっと写真がうまくなりたくて、ワークショップに先週から参加しています。
講師の須田誠さんは、世界放浪の旅をしながら、独学で写真を勉強したというフォトグラファー。講義で使われる写真はどれも外国で撮影したもので、新鮮な感動に満ちています。
第1回めの授業で見せてもらった、一眼レフで撮った写真とiPhoneで撮った写真の区別がつかないのには、かなりびっくりしました。じゃあ、何のために一眼レフ(私の場合はミラーレス一眼)で撮るのか? 何をどうすれば、人の心を動かせる写真になるのか?……ということを、4週かけて学んでいくようです。
今日の講義では、前半で主に絞り・露出・ISO感度といった基礎技術を、後半で「感じる写真」を撮る方法、見る方法を、みっちりと学び、実際にやってみました。
この「感じる写真」が難しい!
写そうとする対象の「本質」とは何か? それをどのようにして感じ、写真に撮るのか? まるで禅問答の世界です。頭で考えるほど、何が正解なのかわからなくなります。
「毎日カメラを持ち歩いて撮る」「撮る対象に好奇心を持って、想像して調べて知る」……などなど、「あっ、それならすでにやってる!」ということもあって、そこは間違ってないんだなと思えたのが嬉しかったです。
フィルムカメラ時代から数えると、写真を撮り始めてもう20年近くになるのですが、撮り方は自己流で、きちんと学んだことはありません。人が撮った、ハッと心を動かされるような写真を見るにつけ、「自分もあんな撮影に近づきたい」という気持ちが湧いてきていました。
できれば、植物をもっとうまく撮りたいし、撮る対象を動物や人にまで広げてみたい。そして、説明やキャプションをつけなくても、1枚で見る人を惹きつけるような写真を撮れるようになりたい……という野望を抱いています。自分が撮る写真が、少しでも変わったらと思っています。
キーワードは、LOOK(見る)、FEEL(感じる)、IMAGINE(想像する)、TAKE(撮る)!
たくさんの宿題も出ました。気分は、毎日素振りをする野球部員のよう。それが体の一部となってなじむまで、バットを振るべし、シャッターを押すべし! これから一週間、写真のことばかり考えて、カメラを触ってすごすことになりそうです。