南国の花にも秋の実り。(ランタナ)
時間が経つとともに色が変わる、鮮やかな花を咲かせる南アメリカ原産の帰化植物・ランタナ。
その姿形から南国の花というイメージが強かったのですが、どっこい東京でも普通に地植えで生い茂っています。
朝夕冷え込んできたこの時期にも、まだ元気に花を咲かせています。
そのランタナに、黒い実がついていました。
指先でつぶしてみると、中に大きめの種がありますが、ぷちっと果汁を出してつぶれます。木イチゴみたいで、一見したところなんだかおいしそう。
……ですが調べたところ、有毒とのことなので、食べないようにお願いします!
種を噛み砕くと有毒ですが、種を丸呑みする鳥類には無毒のようです。
咲き終わって花が落ちると、めしべのつけねの子房と呼ばれるところが、次第に大きく丸くふくらんできます。
膨らんだ子房は実となって、緑色につぶつぶと大きく丸くなります
そして黒く熟していきます。
この黒い実は甘いのかおいしいのか?
自分で味見するかわりに、小鳥に聞いてみたいものです。
おまけ。
ランタナについて調べていたら、「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されていることを知りました。
この「世界の侵略的外来種ワースト100」は、国際自然保護連合(IUCN)の種の保全委員会が定めたもので、
哺乳類/鳥類・爬虫類・両生類//魚類/節足動物/軟体動物/その他の脊椎動物以外の有体腔動物/水生植物/陸上植物/微生物
を合わせて100が選定されています。
そのうちのひとつということなので、繁殖力が結構旺盛なのかも……!?
うーむ。「わーきれい」とばかりも言っていられないのかもしれません。数年後、あのあたり一体はランタナに覆いつくされているかも!?
もし、あまり植えてもいないところにランタナが生えてきた場合は、早めに真剣に対処したほうがいいかもしれません。