晩秋の玄関、ビフォーアフター。
もう11月7日に「立冬」を過ぎたから、晩秋というより暦の上では初冬、でしょうか?
玄関の壁を彩っていた飾りを模様替えしました。
ビフォー。
夏に花屋さんで買ってつるしていた「ホオズキ」の枝。
すっかりドライになって、紙ふうせんのような風合いのホオズキの実がぶらさがっています。
でも、購入から4ヵ月経った今でも、オレンジ色の実の色はあせないまま。ちょっと惜しい気もしますが、ホオズキは夏らしい植物なので、寒くなってきたし、そろそろ替えてもいいでしょう。
アフター。
サンキライのリースを買ってきました!
これぞ秋冬の色、赤です。
サンキライは「山帰来」と書きます。
Smilax china(ユリ科シオデ属)、サルトリイバラ(猿捕茨)の俗称とされています。(トゲに、サルもひっかかるというネーミングだとか)
菝葜(バッカツ)という名の生薬の原材料でもあるようです。
秋に実る真紅の実が、冬らしくて美しいので、ほぼ毎年、花屋に出るリースを買っています。
リースといっても、かわいらしく細かく作り上げたものではなく、赤い実とトゲのついた枝を、ひたすら輪っかに束ねてひもで縛るという、なんともシンプルな構造です。だが、それがいい。
一度、リースを買いそこねた年に、代わりにサンキライの枝を見つけて購入し、自分でリースにしてみようと思ったことがあります。
結果……かろうじて目的のかたちにはなりましたが、私も無傷ではすみませんでした。トゲのついた枝(というより、長いツル)はすでにドライになりかけていて、枝が固い! 力を入れないと曲がらない! そうして、力を入れると容赦なく乾いたトゲがビシバシとつかむ手に刺さる……!
結論。
サンキライのリースは、まだ青い枝で作るか、できあいのものを買ってくる方がいい。
それ以来、花屋に出回りはじめると、できるだけ早めに買うようにしています。
お値段もお手頃。町の花屋で、これは540円。大体そんなものです。ちょっとオシャレな花屋で購入して、1000円程度。
複数並んでいるものから、一番実が赤くて多くついているものを選んでください。結構差があります。
今年のこのリースは、結構みっちりついてる系ですが、もっとまばらでも、それはそれで味があります。リースというより、野山の草花の細工ものみたいな雰囲気になります。
ホオズキに負けずおとらず、このリースもなかなか始末がよいのです。実もほとんど色あせませんし、しっかりとついているので、ポロポロ実が落ちてくることもありません。
春までよろしくね、サンキライくん。