バラの豆知識001:「四季咲き」って何?
自宅のガーデニングの話題に絡めつつ、バラを購入したり育てたりするのに役立つかもしれない豆知識を、ブログで少しずつ語っていこうと思います。
ミニバラは基本的に四季咲きです。春も夏も秋も、花が咲き終わると新しい枝を出し、その先に新しいつぼみをつけてまた咲かせます。冬は寒いので咲きませんが、うちのミニバラは12月ごろまでつぼみをつけているので、室内で冬越しさせればおそらく一年中咲いていると思われます。
花を楽しむために草木を育てたい人には、うってつけのパートナーといえるでしょう。
なぜそんなことが可能なのでしょう? たいていの花は一年に一度しか咲かないのに。
それは、現在栽培されているバラの原種のひとつ、「ロサ・キネンシス」が四季咲きだからです。
長い園芸の歴史を持つバラは、どの花もさかのぼれば、「基本種」と呼ばれる11種の原種のバラを交配させて生み出されてきたものになります。
(園芸種以外のバラは、野生種・原種といって区別されます。)
基本種のひとつ「ロサ・キネンシス」は、別名「庚申バラ」と呼ばれる中国原産のバラ。バラ園で見ることができます。
「小さく育ち」「くり返し咲く」のが「庚申バラ」の特徴。現在栽培されているミニバラは、すべてこの「ロサ・キネンシス」の系統になります。
「四季咲き」に対して、一年に一度だけ咲く花の性質を「一季咲き」といいます。一季咲きのバラは、春〜初夏に咲きます。
バラは、四季咲きか一季咲きかのどちらかです。
四季咲きは、年間の長い期間、花が楽しめます。
一季咲きは、秋に実(ローズヒップ)がなって、四季の変化が楽しめます。
どちらもそれぞれの魅力がありますので、購入するときに選んでください。
こぼれ話
「ロサ・キネンシス」という名前は、アニメ化もされた小説『マリア様がみてる』の劇中で、「紅薔薇さま」の名で呼ばれる生徒会役員の呼称として登場しています。
また、ロサ・キネンシスの花の姿は、TVシリーズアニメのオープニング「pastel pure」(2004年放送)に描かれています。
黄色い花蕊を見せたバラはまるで椿の花のようで、当時まだあまりバラに詳しくなかった私は、「これ、バラ?」と思ったのを覚えています。
ロサ・キネンシスの写真がないので、代わりに記事のトップに赤いミニバラ「紅姫」の写真を載せておきますね。
宮野真有ツイッター(お気軽にフォローどうぞ。基本フォロー返しします)
https://twitter.com/miyano_mayu
宮野真有Facebookページ(「いいね!」をするとブログの更新情報がタイムラインに届きます)
https://www.facebook.com/miyanomayu