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2016-08-28

教えることは種をまくこと、学ぶことは習慣にすること。:ノスタルジック・メランコリア その3

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日常の中に、学びと宿題を。苦手意識が、思わぬ方向に話がつながりました!

自分の苦手意識をネタに、専門家に話を聞いちゃう対談シリーズ「夏休みの宿題」第2回。現役の小学校の先生でもある知人に、「夏休みの宿題、どう取り組んだらよかったのかしら?」とざっくばらんに話を聞いたら、こんな話になりました

【前の記事】
夏休みの宿題が片付かない!:ノスタルジック・メランコリア その1
読書感想文なんて大キライ!:ノスタルジック・メランコリア その2

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読書感想文で評価されるのは、イマジネーションではなく「読解力」

宮野 読書感想文、物語だったらどうかな? 空想的な冒険ものなどのフィクションで、「楽しかった」「おもしろかった」「この主人公が好き」だけだと、感想文にはなりにくいと思うんだけれど。どう読書感想文を書けばいいの?

岩田 空想的で現実ばなれしたフィクションには、フィクションのよさがあるよね。

子供のなかでフィクションが好きな子供たちってやっぱり、現実の中にフィクションがあればいいなとおもう部分があるのでは。そういうことをうまく取り入れていけば、書きやすいと思うし、読書感想文がさらにおもしろくなるんじゃないかな。

たとえば、現実の生活の中で、「この間、こんな出来事がありました。私はこうできなかったけれど、もしあの話みたいにこんなことが起こったら、こうできていたかもしれない」と、自分の生活と物語がつながると、読んでいるほうも「なるほど、おもしろい!」となる。日常の中に、本が入り込んでいる感じが伝わるでしょう。

宮野 じゃあ……ちょっとズルかもしれないけれど、映画やコミックの内容を文章にしたノベライズがあるでしょう。あれを読んで読書感想文を書くというのはどうかな?

岩田 それは……教師としては、イエスとはいえないかな(笑)。

宮野 映画やコミックのノベライズが「本」のうちに入らないのは、どうして?

岩田 読解力に結びつかないからといえばわかるかな。文章を読んで理解する力が、読解力。見て理解するのは、イマジネーションの力。

読書感想文では、イマジネーションから文章を書くのではなく、活字としてなぞったものを、自分で解釈することが大事なの。

視覚優位だと、ある程度イメージが固定化したものがインプットされるから、自分の中の読解にはつながらない。そこが大きく違うんじゃないかな。

映画やコミックを元に書いたら、それは「読書感想文」じゃなくて、普通の「感想文」ってことになると思う。

宮野 そうか。それはいたしかたないか……。ただ、今はメディアミックスで、小説が映画やアニメになって有名になったりもするから、まぎらわしいよね。映画がヒットした「ハリー・ポッター」シリーズも、もともとは児童文学だしね。

岩田 あれっ、そうなんだ!?

 

アウトプットの積み重ねが、コミュニケーションにつながる

宮野 こうして聞いていると、モヤモヤしていたのがいろいろスッキリして、読書感想文書くことにも、ちゃんと意義があるんだって思えてきた。

岩田 結局「読書感想文」って、思ったこと、感じたことをいかにアウトプットするかが大事なんだと思う。読書感想文を書くことが目標なんじゃなくて、アウトプットを積み重ねていくことが重要。それがひいては、人とのコミュニケーションにつながるわけで。

宮野 それそのまんま、ブログやSNS、プレゼンテーションといった大人のアウトプットにも通じることだよね。

岩田 本を読めばいろんなことが学べるし、得た知識で自分の意見を変えることができる。それをかたちにするのがたまたま、夏休みの宿題としては「読書感想文」だということ。大切なことは、読書感想文の先にある

理想としては、子どもたちみんなにそう思ってもらうために、私たちは種をまいていきたいと思っているんです。難しいけどね。

宮野 「学ぶこと」「宿題をクリアすること」「続けていくこと」について、いいこといっぱい聞きました!

岩田 やっぱり「宿題」っていう名前がよくないよね。

夏休みに限らず、宿題をやる時間は、自分を高めるための、自分の時間。自分の学び。そうとらえて、日常の習慣に組み込んでもらえたらいいなと思います。

 

(2016年7月28日、神奈川県横浜市にて)

 

【こちらもあわせてご覧ください】
夏休みの宿題が片付かない!:ノスタルジック・メランコリア その1
読書感想文なんて大キライ!:ノスタルジック・メランコリア その2


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