もうブラシにしか見えない。(マキバブラシノキ)
ヒガンバナのオシベが長いなと思っていましたが、上には上がいました。
この花には、オシベしかありません……。
その名も「マキバブラシノキ」(和名)。
英名「Bottle-brush」、つまり「びん底洗いブラシ」。
日英そろって見たまんますぎる名前です。
「きれいで珍しい変わった花だな〜」と思ったのに、もうブラシにしか見えません!
マキバブラシノキ(カリステモン属)は、「槙葉」つまりマキの木に似た葉を持つ「ブラシの木」という名前の木です。オーストラリア全域からニューカレドニアが原産の低木から高木の常緑性花木。
日本で流通しているものには数種類あって、「ブラシノキ」「キンポウジュ(金宝樹=オシベの先が金色のつぶつぶ)」「シロバナブラシノキ(花が白い)」などがあるようです。
そもそも、最初に見たときにはこんな姿でした。
「珍しい花、見つけた!」と思って写真を撮り、なんという植物なのかさっそく調べてみたのですが、これがさっぱりわからない。
「もしゃもしゃ」「くしゅくしゅ」など、いろんなワードで画像検索してみたけれども、ダメです。
しかしその中に、ネムノキに似たカリアンドラ・エマルギナタという花の「開花途中」の写真が見つかって、「あれ?」となったわけです。
「もしかしてあれは、開く途中の姿だったんじゃ……?」
3日後に見てみたところ、予想どおり開いてきていました。
やっぱりそうか! 開く途中だったのか……!!!
道理で、そのものズバリの写真がみつからないわけです。
改めて、「ネムノキに似た花 葉が細い」で画像検索をかけて、やっと正解らしきものにたどりつきました。
ちなみにこちらが、私が見た「くしゅくしゅ」状態になる前のまだ固いつぼみです。開きかけた口から、毛糸の玉のようなオシベがのぞいています。
しっかり咲ききると、見事ブラシのような花の完成です。
ただ1点、疑問が。
調べたところ、開花期は「5月」もしくは「3〜7月」とされているものがほとんどです。なぜ秋もたけなわの9月下旬に咲いたのか?
実はマキバブラシノキと似た別の何かなのか?
ここはまだ、今後注意しておく必要がありそうです。
満開時は、「もっさもっさ」という表現が似合う咲きっぷり!
2014年10月1日現在、花は高い枝先に残るのみとなり、下の方は散りつつあります。
来年の5月に咲くかどうか、見てみるつもりです。
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