秋、花盛りの浜離宮恩賜庭園。
2年前の写真ですが。
ちょうどこの時期に行った、浜離宮恩賜庭園が、秋の花盛りできれいだったのでご覧ください。
初夏からキバナコスモスが咲いていた浜離宮。夏の終わりからはピンクや白のコスモスも加わって、さらに彩り華やかになります。
秋の七草のハギ(萩)も楽しめます。
一見地味にも見えますが、可憐で、古来日本で秋の花として愛されてきた花です。
タイミングが合えばヒガンバナも見られます。
緑の中のひとむらの赤いヒガンバナも、きれいなもの。遠目から見ても、ぱっと人の目を引きつけます。
今年、2014年は開花が早かったため、すでに見頃は過ぎたかと思います。
ヒガンバナはぜひ、近くでじっくりその造形を見てみてください。
花のサイズに対してオシベが3〜4倍。そのバランスが、この個性的な姿をかたちづくっています。
「潮入りの池」に突き出して建設された「中島のお茶屋」は、浜離宮の顔ともいえるポイント。外から見たお茶屋も、中から見た浜離宮の風景も、水面に風景が映し出されてきれいです。
ここのお茶屋でいただく、抹茶と生菓子のセットが美味。園内の散策のよい一服になります。
季節の生菓子。このときは、うさぎと月をあしらったものでした。
ちょいと風流な気分になれます。
生菓子だけだと甘すぎる。抹茶だけだと渋すぎる。
甘い生菓子を先に食べ、口の中を甘くしてから、渋い抹茶を三口半ですすると、口の中もお腹の中もちょうどいい感じに落ち着きます。
昨日のツイッターを見ていて思い出したのがこれ。
花も少なくなったコスモスの畑の中にあった、リュウゼツラン。
斜めになってよれっとした、巨大パイナップルにしか見えません。
上に大きな切り口がありますね。リュウゼツランは上へ幹を伸ばして花を咲かせるそうですが、花が咲くと生涯を終えて枯死してしまうそうです。そのため、花を咲かせずに切ることもあるとのこと。果たしてこの株は咲く前か後か、どちらだったのでしょうか。気になります。
9月下旬から10月にかけてのこの時期は、秋の花が満開で本当にいいシーズンです。どこに出かけてもハズレがなさそうですね。
10月1日(今年は水曜日)の「都民の日」は、敬老の日に続く一週間と同じように、都立の公園・庭園・動物園・水族館・植物園などが入場無料となります。(都民以外の人も、入場無料です。)
この機会に、行ってみてはいかがでしょうか。
浜離宮恩賜庭園
場所
東京都中央区浜離宮庭園
開園時間
午前9時〜午後5時まで(入園は午後4時30分まで)
休園日
年末・年始(12月29日〜翌年1月1日まで)
入園料
一般300円、65歳以上150円。
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
アクセス
〈中の御門口〉都営地下鉄大江戸線「汐留」下車10番出口 徒歩5分
〈大手門口〉都営地下鉄大江戸線「築地市場」(E18)「汐留」(E19)・ゆりかもめ「汐留」下車 徒歩7分/JR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「新橋」(G08・A10)下車 徒歩12分
※水上バスも発着しています。
ひとこと
江戸時代には将軍家の狩り場だった大名庭園。
特徴のひとつ「潮入りの池」は海水を引き込んだ池で、潮の満ち引きによって、池の趣が変わるというものです。現在、都内ではここだけにあります。
園内に潮の香りがするのも、癒しポイントが高いですね。
個人的オススメは、大手門の近くにある「花木園」と名づけられたところです。あまり広くはありませんが、その名のとおり、花が咲く木が集められていて、どの季節に行ってもここに立ち寄ると、何かしら木に咲く花が楽しめます。
都立庭園の中では広めなので、時間に余裕を持ってお出かけください。
園内をひと周りすると、1時間ではかなり急ぎ足になると思います。