キンモクセイ咲いた。
昨日つぼみだったキンモクセイ。今日は見事に咲いていました!
いつも、開いて香り出すまで気づいたことがなかったので、今年はほんの少しだけ、咲くよりも前につぼみの存在に気づけたのがうれしかったです。
キンモクセイ(金木犀)は、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。
単に「モクセイ(木犀)」というと、白い花のギンモクセイ(銀木犀)を指すようです。
中国南部原産で、江戸時代には日本に渡来したそうです。
中国語で一般的に「桂花」と呼ばれていることは有名ですね。
花の香りのお酒「桂花陳酒」は、キンモクセイの花を白ワインに漬けこんだもの。また、中国茶の「桂花茶」は、キンモクセイの花を茶葉に混ぜた「花茶」。そのほか、蜜煮にしたものを「桂花醤」と呼ばれる香味料にすることもあるそうです。これは初めて知りました。
トイレの芳香剤に使われたために、人によってはトイレを連想させる香りになってしまったというのが嘆かわしいです。困った条件付け!
私にとっては小さいころから今にいたるまで、秋の大好きな香りです。
いや、咲いている時期が短いから、「秋の花」という認識ができたのは大人になってからでした。
香って初めてその花の存在がわかる。そうして、しばらくしたら咲いていたのがウソのように、幻のように消えてしまう。そんな、一度会ったきりだけど忘れられない美人のような花でした。
10月上旬のある思い出と結びついて以来、懐かしく、慕わしく、咲くのが待ち遠しい季節の花になりました。
年を重ねると季節や花にまつわる思い出が増えていくから、だから自然や四季に趣を感じる人が多くなるのかもしれませんね。
キンモクセイはパッと咲いてパッと終わってしまい、花が咲いている期間がとても短い印象があるので、どれくらい咲き続けているものなのか、しばらく観察してみようと思います。