キーワードは「ふわふわ」。(アゲラタム)
直径1cmほどの小さな薄紫色の花が、ふわっふわ、いっぱい集まって咲いている可憐な花が、道沿いに咲いていました。
君の名は?
答えは、アゲラタム。
中南米原産のキク科の多年草。ポンポンみたいな花をこんもりと咲かせます。花の時期は初夏から秋。「アザミに似た姿の花」と称されることが多いですが、とにかく花が小さいです。
奇妙に思える名前「アゲラタム」は学名です。ギリシア語で「老いを知らない」「古びない」という意味で、花色が長期間色あせないところからつけられた名前だそうです。
いつもこの手の花は、「きれいだな」「おもしろいな」と思ったものの写真を撮っておいて、帰宅してから名前を調べる……ということが多いです。が、今回はギブアップしそうになりました。
花の名前なんて、その美を愛でるのには関係ありません。
でも名前を知りたいと思うことはすなわち、興味の表れ。そして名前を知ることができれば、その花がどんな植物か調べることも、同じ花を購入して自分で育てることもできます。いろんな意味でお近づきになる第一歩であり、ここをクリアしないことにはその先に進めません。
調べもので大活躍してくれるのが、Googleの画像検索です。「紫 花 秋」といったあいまいな言葉から、山のような画像を抽出してくれる。その画像を片っ端から眺めていって、記憶や写真と照らし合わせ、同じ花を見つけ出す。その画像が貼られている元記事に飛ぶと、運がよければそこに、花の名前が載っています。
ところがこのアゲラタム、上記の検索ワードでは引っかかりませんでした。あまりにも該当する花が多くて、違う花ばかりが表示されます。
葉っぱの形状などから、「ミントか?」「シソ科か?」と検索ワードを増やしてみても、出てくるのは違う花ばかり。
このブログを始めてから、調べもののために植物の写真図鑑なども少しずつ買っているのですが、そちらでも見つからず。
「そもそもこの、ふわふわした花の形状を、植物学的にはなんていえばいいんだろう?」と、似たようなミモザやネムノキを見たりしましたが、むしろ遠ざかっている気がします。
「もう今回は名前不明でアップしようかな」と思ったとき。
ふと思いついて「紫 花 秋 ふわふわ」と検索ワードを入れてみたら。
なんと……ヒットしました。
正解への鍵は「ふわふわ」かーーー!
あちこちのブログなどでこの花について書かれた文章を読むと、皆さん「ふんわり」「ふさふさ」など、いろんな表現をしています。
というか、そこに言及のない紹介文は少ない。
なるほど。……なるほど。
教訓。
時には「直感」で「思ったそのまま」に検索ワードを入れてみよう。
それが探し物への近道かもしれません。