『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』でモーニング・ページにトライ。
旅人めるるさんが、ブログ「旅人生活(タビビトライフ)no tabi, no life」で紹介してくれた記事がきっかけとなり、「モーニング・ページ」を始めてみることにしました。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』
ジュリア・キャメロン(著)、菅 靖彦(翻訳)
出版社/サンマーク出版
初版/2001年4月
「モーニング・ページ」とは、朝起きたら3ページ分の文章で、頭に思いうかんだ意識をぐだぐだと書きつづってみる。それを12週間続ける……という方法です。
なぜそんなことを。なんのために?
著者は「モーニング・ページ」を、「創造性を回復」し「自己を回復する」ための効果的な方法のひとつとして、提示しています。
このブログを始めてみて、「好きなことを『好きで楽しい』と人に伝えるのには、ものすごくいろんな知識と技が必要だ」ということに気づきました。
たとえば、植物が好きな人は、四季折々に変化していく植物を、無心にぼーっと毎日見つめているだけで幸せだし、楽しいものです。でもそれだけでは、さほど興味のない人にも「なるほど、おもしろいね」とは思ってもらえない。どうぜブログをやるのなら、趣味の近い人にはもちろん、それほどでもない人にもこの楽しさを伝えたい。
とはいえ、主観的な「感覚」や「感情」を整理して、人に伝わるように「表現」するのはなかなか難しいものです。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』で提唱している方法は、その、混沌とした思考の整理整頓に役立つのではないか。冒頭の「序文」を読んで、そう感じました。
「序文」を読んでみると、「神」や「霊的な体験」に言及があったりして、キリスト教圏以外の人には共感しづらい部分があります。また、読者に向かい「あなたの内なるアーティスト」という言い方をしているため、「別に芸術家になりたいわけじゃないよ」という人には、ピンとこないかもしれません。(そもそも全体に文章が、翻訳物に特有の読みにくさを伴っています。)
ただ私は、文章や絵画、趣味やブログ、場合によっては仕事においても、「表現」というものはすべて「芸術的・創作的な領域のもの」ととらえているため、筆者が述べていることをあまり奇異には感じませんでした。「アーティストになりたいあなたへ」を「すべての“表現を志す”あなたへ」と読み替えれば、筆者が伝えたいことが、多くの人にもわかりやすくなるのではないでしょうか?
Amazonのレビューを見ると、この本について「スピリチュアル本からの引用が多い」と断じている人もいます。そういうフワフワした印象を与える表現は確かに多いのですが、装飾部分をはいでいって読み取れる骨子は、「まず実践せよ。そうして検討して前進せよ」というオーソドックスな方法論とも思えます。
はてさて、この方法が自分に合うのかどうかはわかりません。続くかどうかもわかりません。とりあえず、モーニング・ページを3日間、書いてみました。
感想は……「自分の文字、汚なっ! ひどいな、これ!」
……どうなることやら。
進展や効果があれば、またここで書いてみようと思います。