南洋からこんにちは。カレーリーフ(オオバゲッキツ)の秘密
先日参加した「南インドカレーを作って食べるランチ会」で、見せていただいたスパイスの中に、生の葉っぱがありました。
これは「カレーリーフ」という植物の葉だそうです。日本にはない植物なので、主催者のアーユルヴェーダ案内人・くれはるさんは、この植物を分けてもらって、手元で育てているのだとか。
どんな植物なのか、調べてみました。
「カレーリーフ」和名は「オオバゲッキツ」
オオバゲッキツ(大葉月橘)、もしくはナンヨウザンショウ(南洋山椒)というようです。また、スパイスとしての葉っぱは「カレーリーフ」ですが、気は「カレーノキ」「カレーツリー」ともいうそうです。
ちなみに、国内で見られる樹木を収録した、我が家の樹木図鑑には登場しません。南インドカレーがメジャーになって、庭に植える人がもっと増えたら、10年後ぐらいには図鑑に載るかな? 庭木じゃなくて、「ハーブ・スパイス事典」などに載っているそうです。
種類としては、ミカン科で、ミカンの仲間です。山椒とは関係ないみたいですね。
ちなみに近い仲間の「ゲッキツ」は、「シルクジャスミン」の名で親しまれ、白い花が甘酸っぱく香る観葉植物です。
カレーリーフの使い方・調理法
生の青い葉っぱをパラパラとちぎって、カレーに入れて煮込みます。
干すと風味が飛んでしまうため、生のまま使うのだそうです。
生の葉っぱは、ちょっと香ばしいような、独特の香りがあります。何に似ているとは言いがたい感じ。カレーの風味に深みを与えます。
食べるときは「気になるなら皿から出してもいい」といわれたので、基本香りづけの役目なのでしょう。ただ、薄い葉っぱだったので、口の中に入っても気づきにくそうでした。実際、食べちゃったかもしれません。
育てるときは冬越しに注意
検索してみたところ、苗や種を販売しているところもあり、入手は誰でも可能なようです。
国内では沖縄などで栽培されていますが、沖縄からは持ち出し規制の対象植物となっているので、苗も枝も葉も検疫を受けなくては本土へ持ち込めません。ご注意ください。
南国の植物で耐寒性がないため、10度以上が必要とのこと。室内で冬越しが必要とのことです。
くれはるさんは、検疫済みのカレーリーフの苗を石垣島から取り寄せたそうです。南インド料理愛ですね! レアでなかなか手に入らないそうですよ。
おいしいカレーを作れるグリーン。カレーへの食欲と愛を持ちつづけられる人だけが育てられるお宝植物かもしれません。
Plants Data
オオバゲッキツ
和名 オオバゲッキツ(大葉月橘)、ナンヨウザンショウ(南洋山椒)
学名 Murraya koenigii (L.) Sprengel
英名 Curry Tree
分類 ムクロジ目ミカン科ゲッキツ属
原産地 インド
備考 常緑低木または高木、樹高4〜6m、幹は直径40cmになる。葉は奇数羽状複葉で、11〜21枚の小葉がつく。花(7〜8月)は白く小さい。黒い実の種には毒がある。葉はスパイシーな香味があって、「カレーリーフ」と呼ばれ、南インド、スリランカなどでカレーのスパイスとしてもちいられる。耐寒性はなく、10度以上が必要。冬は室内に入れる。沖縄からは持ち出し規制がかかっており、病害虫予防のため、本土に苗・枝・葉を持ち込めない。
【参考】(別サイトへ)
・植物の管理方法(カレーリーフ) - オザキフラワーパーク
・植物等の移動規制について - 農林水産省 植物防疫所
・ただシンプルに楽しい、を過ごす【くれはる食堂スピンオフ】 - ココロとカラダは大事な相方 アーユルヴェーダ案内人・くれはるのブログ
・我が家に「カレーリーフ(苗)」がやってきた! - ココロとカラダは大事な相方 アーユルヴェーダ案内人・くれはるのブログ
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