6月の花・ヤマボウシは、スッキリピンとした佇まい。
雨の中、ヤマボウシの花が咲いていました。
6月に咲く花リストに、ヤマボウシ追加です。
北アメリカ原産のハナミズキに近い植物ですが、ヤマボウシの方が、もともと日本に生えていたものです。
白い花は雨の中映えて、スッキリピンとした佇まい。
似て見えるハナミズキの花が、ヒラヒラフワッとして丸っこいのとは対照的です。
図鑑で花の写真を見たときは、「ヤマボウシの花はなんだかあっさりしてるな」という印象でしたが、こうして見てみると、スッキリとシンプルな花姿、ピンと伸びた花びらに似たものが、なんとも涼やか。
湿気で不快指数が上がるこの季節、目に涼しさを運んでくれます。
花びらのように見える白いひらひらは、「総苞片(そうほうへん)」といって、つぼみを包んでいた葉っぱです。
中央の団子になっている粒粒のひとつひとつが、地味ですが本当の花。よく見ると開花した花に、小さな小さなしべが見えます。
夏にはこんな実が実ります。
まんまるの実と白いひらっとした総苞片が、白い装束を着込んだ平安時代の僧兵の姿に似ていることから、「山法師」という名がついたようです。
なかなか雄々しいネーミングですね。
ヤマボウシの実は9月頃から赤く色づきはじめ、11月頃にはオナガやムクドリのエサになるようです。
図鑑によると、「よく熟れた実は甘い」という話と、「鳥もそんなには食べない」という話が載っていて、実のところどうなのかが気になります。果たして真実は? どこかで見かけたらこっそり味見してみたいと思っています。
Plants Data
ヤマボウシ
和名 ヤマボウシ(山法師)
学名 Benthamidia japonica
英名 Kousa Dogwood Japanese Flowering Dogwood
分類 ミズキ目ミズキ科ミズキ属
原産地 日本、朝鮮半島、中国
耐寒性 普通
用土 地植えの場合、堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおく
備考 落葉高木。樹高10〜15m。花色は、白、ピンクなどがある。初心者でも育てやすい。
Calendar
1月〜2月 剪定
1月〜3月 肥料
2月〜3月 植えつけ、植え替え
6月〜7月 開花期
9月〜10月 植え替え・株分け
剪定をしなくてもまとまった姿になるので、基本は自然樹形で育てる。
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