スマイルPriceless。(須田誠写真ワークショップ)
2月に4週にわたり通った須田誠写真ワークショップ・初心者クラスが、3月15日の実践編を経て、終了しました。
初心者クラスと実践編は別モノで、実践編は任意参加になっています。でも、最初から実践編には参加するつもりで、初心者クラスに申し込みしました。
初心者クラスは教室で、先生の話を聞いたり、言われたように実際に自分のカメラで撮影してみる、というワークショップ。
実践編は原宿と渋谷の街に出て、街行く見知らぬ人に「写真撮らせてください!」と声をかけて、撮らせてもらうというものでした。
これは、かなりハードルの高い課題です。特に、自分自身撮られるのが苦手な私にとっては、見知らぬ人にそんなことを言われて、「はぁ?」って思う相手の気持ちがリアルに想像できて、心臓がきゅっと縮むほど緊張しました。
ところが。原宿という街の雰囲気のせいでしょうか、実際に声をかけてみると、「いいですよ」と言ってくださる方がいるのです。問答無用で断られるだろうと思っていたら、「写真の勉強をしているんです」というこちらの話を、「へえ、そうなんですか」と聞いてくれる。
そして、カメラを向けると笑ってくれる。
結局、12時からスタートして17時半に終了するまでに、57人の方の写真を撮りました。
許可をいただいてないのでここには載せられませんが、今、私の手元には、名前もどこの誰かも知らない人たちのスマイルの写真がたくさんあります。
見ていると、なんともいえない感動があります。
見知らぬ自分が求めたことに応えてくれた人たちの肖像写真。何枚も、何枚も。おそらく二度と会うことはないでしょう。一瞬の邂逅。その中で見せてくれた笑顔、美しさ、受容、個性は、ひとつひとつが宝物のように感じます。
「写真はコミュニケーション」と、須田さんは教えてくれました。頭では「ふむふむ」と思っていましたが、こうして自分が撮った写真を前にするまでは、本当にはわかっていなかった。
実際に、見知らぬ人を前にしたら、教室で勉強したことも、須田さんに言われたことも、全部頭からスッとんでしまいました! その真っ白な状態から、改めて自分で、「コミュニケーションして、撮る」ということを探って組み立てた、という感じでした。
あの日街で行きあわせたみなさん、撮らせてくれて本当にありがとうございました。
結局のところ、須田誠写真ワークショップ初心者クラスで学んだことは、「写真の撮り方だけど、写真の撮り方じゃない」みたいなことになりました。
「写真はコミュニケーション」と教わって、変わったのは写真ではなく(写真も変わったかもしれませんが)、自分のモノの見方でした。
そしてそのほかで心に残っているのは、星野道夫さんの本からの言葉です。「写真を撮らなくても、感動したら、自分自身が変わっていくことが何よりの表現」というような内容でした。
この写真教室だけではなく、昨年秋からいろんなことを考えたり、人と出会ったり、ブログを始めたりしました。自分を変えたいと思いながら少しずつやってきたそれらのことが、「それでいいんだ」と思える気がしたのです。
変なたとえですが、今なら、道端で何かが自分に起こったとき、近くにいる赤の他人に「すみません、困ってるんです。助けてください!」とちゃんと言える気がします。
呼びかけに応えてくれるオープンな善意の人って、実は思っている以上にいるのかもしれない、と思えます。
しばらくしたらこの感動も薄れて忘れてしまいそうだけれど、そのままにしないで、いろんな発見と感動がある人物写真を、これからもできるだけ撮っていきたいと思っています。
写真が変わる、ものの見方が変わる、須田誠写真ワークショップ初心者クラス。下北沢にて開講。4月・5月の受講生を募集中です。
須田誠写真ワークショップ初心者クラス
http://travelfreak.jp/ws-beginner/
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