2014-08-27
ギボウシ(擬宝珠)の花。
7月に六義園を散策していたとき、薄紫色のきれいな花が咲いているなあ……と思って写真を撮って調べたら、ギボウシ(擬宝珠/ギボシ/ホスタとも)の花でした。
ギボウシといえば、屋外の半日陰で育つ「観葉植物」として知られています。
日当りの悪いところに作るシェードガーデン(日陰の庭)によく用いられる観葉植物で、逆に直射日光に当てすぎると、葉が焼けて茶色くなったりしおれたりしてしまいます。
本来の生息地が森の中で、森林の木の根もとあたりで一番元気に育つ植物だと聞けば、その性質も納得です。
こんな可憐な花が咲くとは知りませんでした。
六義園では、ちょうど木漏れ日のスポットライトが当たっていたこともあって、何やらしっとりと女優のような佇まいでした。
花の時期は6-9月。六義園で見たのが7月、1ヵ月経って8月の日比谷公園でも見ました。かなり長く楽しめそうです。
日陰の植物といえども、花が咲くにはやはり太陽が必要。完全な日陰では、花つきは少なくなるようです。
とはいえ、日の当たらない空間を緑で楽しみたいという方には、日陰に強い観葉植物はありがたい存在。その上、こんなかわいい花も咲くと知れば、庭に植える楽しみがぐっと増えますね。
葉っぱのかたちを見ると、「これ、見たことあるな」という方も多いのでは?
日比谷公園で見かけたギボウシ。葉っぱのかたちが細くて、花の丈も低いので、六義園のとはまたちょっと違うギボウシと思われます。
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