夏に咲く花たち。(六義園)
猛暑の中、正午近くに久々に寄ってみた六義園で、夏の花を探してみました。
いつも公園に出かけると、入り口の切符売り場で、「今、見頃の花はありますか?」と聞くようにしています。
しかしながら猛暑のこの季節は、さすがにあまり花はない様子。
「ムクゲとサルスベリぐらいでしょうか」とのこと。
「ですよね……」と思いながら、セミの声がわんわん降ってくる園内に入りました。
ムクゲ。
アオイ属アオイ科フヨウ目の落葉樹。学名/Hibiscus syriacus L.
早朝に開花し、夕方にしぼむ「一日花」なので、午後に見ると花がしぼんでいることが多い花です。きれいに開いている花を見つけると「ラッキー♪」って思います。
サルスベリ。
この花が咲くと「夏!」という気がしますね。
フトモモ目ミソハギ科サルスベリ属。学名/Lagerstroemia indica L.
木全体で見ると、花が全体にしょぼしょぼしていて暑さ負けしているようでした。ちょっと親近感。
「滝見の茶屋」近くの水辺に、ヤブミョウガの花。この花も、6月末、アジサイの終わり頃から見かけます。
白い花がすっきりピンとしている姿が、涼しげに見えます。
同じくヤブミョウガ。右上に注目。
白い花にまじって、黒い実が実り始めているものもありました。
名前不明。水辺の草です。葉っぱが特徴的ですが、何でしょう……?
向こう側に回り込んで花の姿を確かめたかったけれど、地形的に無理で残念。
紫色のつぶつぶした小さい花が、穂のように細長いかたちに集まって咲いています。
これはヤブランかな。白い線が入っている見慣れたヤブランとはちょっと違うけれど。
細長い葉っぱが目に涼しく感じます。
夏の花って、頭の中でイメージすると、ヒマワリやハイビスカスぐらいしか思いつきにくいところがあります。
でも実は、夏の花って、6月の終わりから9月ぐらいまで3ヶ月近く、長ーく咲いている花が結構あるんですよね。
サルスベリもムクゲもそう。あまりに暑いシーズンは、開花というエネルギーの必要な作業を「ちょっと一休み」しているけれど、秋が近づいて涼しくなると、木々も生き返ってどっと花を咲かせ、「あれ、サルスベリって秋に咲く花だっけ?」なんて思わせることになります。
暑い園内は、ほとんど人がいません。
しかしながら、こんな日に公園に足を向ける物好きはゼロではありません。
親近感を感じていると、挨拶して行きすぎたりして、心にもひと風の涼風。
木陰にわずかに涼を感じます。
セミがうるさいほど鳴いています。夏真っ盛り!
植物も暑さに耐えているようです。早く暑さが一段落しないかなあ。
Spot Data
六義園
公式サイト http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/index031.html
場所 東京都文京区本駒込6丁目
アクセス
JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」(N14)下車 徒歩7分
都営地下鉄三田線「千石」(I14)下車 徒歩10分
季節の花
3月にしだれ桜のライトアップ、11月下旬〜12月上旬に紅葉のライトアップが行われる。ツツジ、サツキ、アジサイも見頃には美しい。
備考
文学に造詣が深く風流で知られた柳沢吉保が自ら設計した「回遊式築山泉水庭園」。五代将軍・徳川綱吉から下屋敷として与えられた駒込の地に造り上げた。明治時代に、岩崎弥太郎氏(三菱創設者)の所有となったのちに、東京市に寄付されて一般公開された。小石川後楽園ともども、東京の二大庭園に数えられる。
入園料 一般及び中学生 300円
開園時間 午前9時~午後5時 (入園は午後4時30分まで)
定休日 年末・年始 (12月29日~翌年1月1日まで)
Information
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