商売繁盛、家内安全、おとりさま。
11月22日(土)、おとりさまと呼ばれている酉の市に行ってきました。
酉の市は、毎年11月の酉の日に行われる祭り。
露店で売られる「縁起熊手」が年末の風物詩となっています。
練馬区では、西武池袋線練馬駅から徒歩5分の「練馬大鳥神社」で行われる酉の市が有名です。商店街総出で出店を出し、露店も並んで、駅前が活気づきます。
暦の関係で、11月に酉の日が3度ある年もあれば、2度ある年もあり、その回数だけ開催されます。2014年は二の酉まででした。
縁起熊手は毎年、前年に買った熊手を返し、新しい熊手を買うのがいいとされています。ちょっとずつ大きいのを買っていくのがいいのだそうです。
私はなかなか収入が伸びないので、毎年ほぼ同じ大きさのを買っていますが!
現地にはすっかり暗くなった19時前に着きました。もう遅いかと思っていたので、予想外のにぎわいにびっくりしました。
公式サイトのタイムテーブルによると、14時から20時30分の回まで、日に4回御神楽を演奏。21時30分に投餅をして終わるというので、19時は盛り上がりのまっただ中の時間でした。
練馬駅前としてはありえない人混みです。横断歩道を渡ったら、神社と反対の方向に誘導されて、お参りを待つ人の列に並ぶことになりました。
地元の商店街が総出で出店を出しています。
神社の斜め前にあるこのお店の串焼きは、大きくて美味しいのでお勧め。
大鳥神社の入り口に到着。結果的に、約30分並ぶことになりました。
まずはお参り。商売繁盛を真剣に祈ります。神頼み!
心躍るいい御神楽が聴こえてくると思ったら、ライブ演奏でした。笛や太鼓が耳に身体に心地いい。舞いも奉納されていました。境内がそんなに広くないので、足を止める時間がある人なら、その場でわりと間近で見られます。
お参りをしたら、昨年の熊手を積んであるところに行って、熊手をお返しします。
その後、露店をいくつか回って、気に入った熊手を購入します。
縁起熊手はわりと似て見えますが、よく見ると店ごとの違いもあり、またタイミングによっては値引きに応じてくれることもあったりします。いくつか見比べて、値段を聞いてみるといいと思います。
店にもよりますが、それなりの大きさの熊手を買うと、威勢良く手締めして送りだしてくれます。「いよ〜おっ」パパパン、パパパン、パパパン、パン!
これがなかなか気持ちいい。気分が上がります。
私にとって縁起熊手を買うのは、神頼みというより、自分に気合いを入れるための年中行事みたいなものになっています。
雑踏の神社に行って、願いを持つたくさんの人の波に圧倒されながら参拝して、いくつかの出店を回って選んで買ってきた熊手。
それを見ていると、「よし、来年も稼ぐぞ! 頑張るぞー!」と、自分の決意を確かめるような気持ちになれるのです。
新しい熊手を袋から出すと、ぷんと青い藁の香りがします。新しい畳のにおいに似てる。これだけで、なんだか新しい気持ちになれる気がします。
よし。
また一年、お仕事頑張るぞ!